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授業科目名 化学セミナリーI
時間割番号 EEN311 A
担当教員名 佃 俊明
開講学期・曜日・時限 前期・水・V 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
卒業論文へ向けての準備として、無機化学(金属錯体化学)分野における基礎的な知識を身につけていきます。教科書の講読を通して、高校までではあまり馴染みのないであろう、錯体化学についての基礎的知識に対する理解を深めます。また、卒業研究を見据え、練習実験から金属錯体化学に関する初歩的な実験技術を身につけます。
<到達目標>
無機化学(金属錯体化学)分野における基礎的な内容を理解し、分光学の基礎について基礎的素養を修得します。また、金属錯体化学に関する初歩的な実験技術を修得していきます。
<授業の方法>
セミナリー形式で行います。教科書の輪読がメインですが、受講生の演習も含めます。また卒業研究を見据えて、金属錯体化学に関する練習実験も行ってもらいます。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 25  %授業理解力、情報収集/整理力、論理的思考力、発表表現力などを評価する。 
2受講態度 50  %2/3以上の出席は単位取得の不可欠となる。授業理解力、日常的勉学努力を評価する。 
3発表/表現等 25  %科学技術論文(テキスト)の内容を要領よくまとめて報告したり、議論する発表能力を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
教室で講議を聞くのが中心だった低学年での受講姿勢から、自ら調査し、議論しながら問題解決に向かう姿勢への転換を期待しています。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1  金属錯体と配位結合
2  金属錯体の構造と異性体
3  分光分析(1) 可視紫外吸収スペクトルと吸収帯の意味
4  分光分析(2) 発光スペクトルと発光の帰属
5  結晶場理論とd軌道の分裂
6  配位子場理論(1) 分子軌道論の復習
7  配位子場理論(2) 配位子場理論への分子軌道の導入
8  配位子場理論(3) 各吸収帯、発光帯の帰属法
9  金属錯体の反応(1) 生成定数とキレート効果
10 金属錯体の反応(2) 置換活性と置換不活性
11 金属錯体と磁性
12 金属錯体を用いた触媒反応
13 錯体の合成技術(1) 減圧下での実験手法 
14 錯体の合成技術(2) スペクトルの測定法とデータ処理
15 錯体の合成技術(3) ディスカッション:得られたデータの解釈法