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授業科目名 英米文学講読I
時間割番号 EEL214
担当教員名 奥村 直史
開講学期・曜日・時限 後期・月・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
1920年代のアメリカとフランス、スペインの関係をそれぞれの文化をとおして概観したのち、アーネスト・ヘミングウェイの処女短編集となる in our time を“chapter”毎に音読・精読し、視点や象徴といった文学における表現方法を理解したうえで、最終的には受講者が独自の視点から論旨の一貫した作品解釈を行う。
<到達目標>
アメリカの代表的文学作品を読み、作品が書かれた当時のアメリカの状況や文化を把握するとともに、文学における英語表現を理解して、中学校および高等学校における英語の授業に応用することができる。
<授業の方法>
演習形式。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %独自の視点からの作品解釈 
2受講態度 20  %積極的授業参加 
3発表/表現等 30  %準備の度合いと発表の内容 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
毎回出席することを原則とする。
<テキスト>
  1. 配布資料
<参考書>
  1. デイヴィッド・ロッジ, 『小説の技巧』, 白水社, ISBN:978-4-560-04634-0
<授業計画の概要>
第1回: オリエンテーション:第一次大戦後のアメリカと文化について
第2回:1920年代パリにおける多様なモダニズム文化について
第3回: 1924年版 in our time :モダニズムとしての文学
第4回: “chapter 1” と “chapter 2”:表現における視点と闘牛という文化
第5回: “chapter 3” と “chapter 4”:表現における語り手と戦争という出来事
第6回: “chapter 5” と “chapter 6”:象徴という表現方法と戦争の断片化
第7回: “chapter 7” と “chapter 8”:アイロニーという表現方法とキリスト教文化の祈り
第8回: “chapter 9” と “chapter 10”:手紙文の応用表現と移民文化のアメリカ
第9回: “chapter 11” と “chapter 12”:異国性の表現と政治思想
第10回:“chapter 13” と “chapter 14”:表現における文体と闘牛が表象するもの
第11回:“chapter 15” と “chapter 16”:意識の流れという表現方法と祭りという文化
第12回:“chapter 17” と “chapter 18”:結末の表現方法と亡命先としてのアメリカ
第13回:受講者のレポート草稿発表(1):作品解釈について
第14回:受講者のレポート草稿発表(2):主題について
第15回:受講者のレポート草稿発表(3):論旨の展開について