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授業科目名 国語科授業開発演習II
時間割番号 EEC251
担当教員名 齋藤 知也
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
学習指導要領や国語科教育の歴史について検討し、文学的文章の読みの授業が切り拓く地平について、演習によって理解していく。文学教材をとりあげ、教材研究や授業実践の在り方を身につけていく。前期に履修した中等国語科教育法や国語科実践史演習で学んだことを、具体的な作品の教材研究や授業構想として実践していく。
<到達目標>
1.小学校・中学校・高等学校で扱われる文学教材をとりあげ、「読むこと」の領域の教材研究を実施できる。
2.省察的実践家としての国語教師として、さまざまな問題を解決できる力を獲得していくために、先行研究の到達点をふまえて集団の討議のなかで、自らの教材研究や授業構想を実施していくことができる。
<授業の方法>
演習(毎時間1実践1教材を取り上げる。)事前に資料を用意するので、発表者はもちろんのこと、全員が事前に熟読し自らの考えをもった上で、演習での意見交換に臨む。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %自らが取り組んだ教材研究と演習全体で学んだことを、省察的に記述できるか。 
2受講態度 30  %他者の発表に対して、自らの言葉で的確に応答・論評できるか。 
3発表/表現等 20  %先行研究を緻密に読解し、自らの問題意識で受け止めて発表できるか。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
作品を読む力、教材化する力を有する学生を現場に送り出したい。
事前に資料は配付するので、熟読し自らの問題意識をもって参加すること。
2年生での履修が望ましい。
中学・高校の免許を取得する者は必ず履修すること。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 小学校学習指導要領解説 国語編
  2. 中学校学習指導要領解説 国語編
  3. 高等学校学習指導要領解説 国語編
  4. 齋藤知也, 教室でひらかれる〈語り〉―文学教育の根拠を求めて, 教育出版
  5. 田中実・須貝千里編, 文学の力×教材の力 全10巻, 教育出版
<授業計画の概要>
授業計画
第1回:学習指導要領「読むこと」の領域と文学的文章の読みの授業について
第2回:「読むこと」の指導事項と言語活動をふまえた教材及び情報機器の活用について第3回:小説の教材研究1(小学校・中学校における近代小説の教材価値について)
第4回:小説の教材研究2(高校における近代小説の教材価値について)
第5回:小説の教材研究3(「構成や展開に着目するとはどういうことか」について)
第6回:小説の教材研究4(「語りに着目するとはどういうことか」について)
第7回:詩の教材研究
第8回:小説の授業構想1(初発の感想と学習の課題の設定について)
第9回:小説の授業構想2(「主体的・対話的で深い学び」を促すための発問について)
第10回:小説の授業構想3(読みを深めるための言語活動について)
第11回:小説の授業構想4(読みの学習の振り返りと学習評価について)
第12回:詩の授業構想
第13回:学習指導案作成と模擬授業(小学校・中学校教材)
第14回:学習指導案作成と模擬授業(高校教材)
第15回:「読むこと」の授業の歴史的問題と今日的課題