授業科目名
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解剖学A
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担当教員
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竹田 扇/小田 賢幸
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時間割番号
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単位数
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履修年次
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期別
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DMB101 |
2 |
1 |
通期 |
[学習目標] |
2年次にご遺体を用いて肉眼解剖実習を行う前の準備段階として、学生諸君は人体を構成する階層構造を理解しなければならない。つまり人体とは、器官、組織、細胞、細胞小器官、分子の各レベルの階層が入れ子を成すことで機能している構造体なのである。解剖学Aでは講義とスケッチ実習を通して、これらの各階層に存在する構造を「形態」と「機能」の両面から学習する。最新の知見を取り入れるため、英語教材が主として用いられる。授業の内容に関連した研究論文を提示し、それに関するレポートをまとめることで、英語論文の読み方や論文の論理構成を理解する。 |
[授業計画] |
2019.09-24 (火) PM 人体解剖学講義 (01) 組織学総論1 細胞生物学I 細胞質 2コマ 小田 2019.09-25 (水) PM 人体解剖学講義 (02) 組織学総論2 細胞生物学II 核 2コマ 小田 2019.09-27 (金) PM 人体解剖学講義 (03) 組織学総論3 上皮組織 2コマ 小田 2019.09-30 (月) PM 人体解剖学講義 (04) 組織学総論4 結合組織 (01) 細胞外基質・軟骨・脂肪組織 2コマ 小田 2019.10-04 (金) PM 人体解剖学講義 (05) 組織学総論5 結合組織 (02) 骨・血液 2コマ 小田 2019.10-11 (金) PM 人体解剖学講義 (06) 組織学総論6 筋組織 2コマ 久保 2019.10-18 (金) PM 人体解剖学講義 (07) 組織学総論7 神経組織 2コマ 小田 2019.11-01 (金) PM 人体解剖学講義 (08) 組織学各論1 皮膚 2コマ 小田 2019.11-08 (金) PM 人体解剖学講義 (09) 組織学各論2 消化器 (I) 口腔 2コマ 小田 2019.11-15 (金) PM 人体解剖学講義 (10) 組織学各論3 消化器(II) 食道・胃腸 2コマ 小田 2019.11-22 (金) PM 人体解剖学講義 (11) 組織学各論4 消化器(III) 肝臓・膵臓 2コマ 久保 2019.11-29 (金) PM 人体解剖学講義 (12) 組織学各論5 呼吸器・中間テスト 2コマ 小田 2019.12-06 (金) PM 人体解剖学講義 (13) 組織学各論6 循環器 2コマ 小田 2019.12-13 (金) PM 人体解剖学講義 (14) 組織学各論7 造血リンパ系 2コマ 小田 2019.12-20 (金) PM 人体解剖学講義 (15) 組織学各論8 泌尿器 2コマ 小田 2020.01-10 (金) PM 人体解剖学講義 (16) 組織学各論9 内分泌 2コマ 小田 2020.01-17 (金) PM 人体解剖学講義 (17) 組織学各論10 男性生殖器 2コマ 小田 2020.01-24 (金) PM 人体解剖学講義 (18) 組織学各論11 女性生殖器 2コマ 小田 2020.01-31 (金) PM 人体解剖学講義 (19) 組織学各論12 視覚・聴覚器 2コマ 小田 2020.02-06 (木) PM 解剖学 A 最終試験 2コマ
1.学内サーバーに公開されている講義プリントおよび組織スライドの資料を事前に予習すること。 2.講義の最後に理解度を測る小テストを行う。テストで問われた内容について復習すること。 |
[到達目標] |
講義では人体組織のほぼ総てを網羅するが、時間が限られるため教室外での予習と復習が望まれる。1年次としては高度な内容なので、講義中に分からないことがあれば躊躇わず質問すること。実習中に行われるスケッチは見たままを描く絵画ではない。対象となる細胞や組織の特徴を抽出し、図として記述することが求められる。また、対象を正確に捉えるには顕微鏡の原理と使用法を理解する必要があり、これをマスターすることも到達目標の一つとする。
医学知識と問題対応能力 1.総論1-2では、基本的な細胞の構成を図示することと、各細胞小器官の機能について説明出来る。 2.総論3-6では、臓器を構成する4つの基本組織の知識をもとに各臓器の特徴を説明することができる。 3.各論では、人体を構成する器官系やシステムの構造と機能を関連付けて説明することができる。 4.さらに、個々の臓器についての知識を応用して、人体に備わっている多臓器からなる系の役割と機能を説明することができる。 5.スケッチ実習では、光学顕微鏡を用いて細胞・組織の染色像から微細組織構造の図示が出来るようになることが目標であるが、講義で扱う電子顕微鏡レベルの超微細組織構造 についても、その形態と機能を説明することができることが求められる。
課題探求・解決能力 英語論文レポート作成を通して、難解な内容を噛み砕き、調べ上げることで、自分の力で課題を発見し、自己学習によってそれを解決するための行動ができるようになる。最新の研究動向を英語で情報収集することができるようになる。 |
[実務経験のある教員による授業科目の概要] |
医師として実務経験のある教員が講義を行っている。 |
[評価方法] |
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:期末期 | 85 % | 合格点に達していること。(ほぼ60%) 細胞・組織・各臓器の構成、機能と位置関係について、構造を図で示し、機能を記述できる能力を問う。 | 2 | 小テスト/レポート | 10 % | スケッチはA,B,Cの3段階で評価し、提出のない者はマイナス点とする。各器官・組織の構成および細胞内の微細構造について図示・同定能力を問う。レポートは、内容を理解度、まとめ方などの観点からA-Dの4段階で判定する。 | 3 | 受講態度 | 5 % | 講義においては2/3、実習においては90%以上出席しないと試験の受験資格を失う。 |
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[教科書] |
- Michael H Ross, Wojciech Pawlina, Histology: A Text and Atlas, with Correlated Cell and Molecular Biology, 7th Edition, LWW, ISBN:978-1451187427
- 内山安男、相磯貞和 訳, Ross組織学 原書第5版, 南江堂, ISBN:978-4524243679
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[参考書] |
- 中村桂子、松原謙一 監訳, Essential 細胞生物学(原書第4版), 南江堂, ISBN:978-4-524-26199-4
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