山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 現代政治のイシュー
分類・系統社会科学 国際交流系
時間割番号 CAS026
担当教員名 金  基成
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 この授業の目的は、持続可能な発展(sustainable development)の意味を正しく理解し、関連のある政治および政策イシューについて学ぶことである。人間としての基本的ニーズを満たす上で、経済発展は欠かせない要素である。しかし、その経済発展が、貧困、格差、生態系破壊といった問題を伴うものであるならば、それを望ましい発展とは言えない。我々が目指さなければならないのは、貧困を克服しながらも、より公平で、環境にもより優しい発展である。この授業では、持続可能な発展に関する政治学分野の基本知識と思考法を学ぶことによって、現状に対する批判的分析力と、持続可能な社会に関する構想力を身につける。ちなみに、この授業には、国連が進めている持続可能な発展のための教育(ESD)という意味もある。
<到達目標>  到達目標とは
・持続可能な発展の意味、関連政策、政治イシューについて説明できるようになる。
・持続可能な社会のあり方について描けるようになる。
<授業の方法>
講義(※授業の方法は受講人数によって変更になる場合があります。)
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %授業で学んだ知識を総合化することによって持続可能な社会を構想できる能力。 
2小テスト/レポート 60  %持続可能な発展に関する意味、関連政策、政治イシューについて説明できる能力。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
短いエッセーの課題が複数回課される。
<テキスト>
  1. 金 基成, 持続可能な発展の政治学, 三恵社, ISBN:978-4866930749
<参考書>
  1. その他の参考文献については、授業の時に紹介します。
<授業計画の概要>
1. 概要説明
2. 政治イシューとしてのSD
3. 意味形成の社会的文脈
4. 制度化の歴史
5. 政治地平の変容
6. 政策の転換
7. コモンズの管理
8. 政策統合という課題
9. 国家SD戦略
10. 気候変動の政治
11. 政治過程上の課題
12. 民主主義という課題
13. 両義的可能性
14. テストと解説
15. まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。