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授業科目名 子ども文化
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC013
担当教員名 栗田 真司
開講学期・曜日・時限 後期・金・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
誰の記憶の中にも子どもの頃夢中になっていた遊びやおもちゃなどの流行現象があるはずだが、その多くが実は大人が仕掛けたモノである。この授業では、企画する大人の側と受けとめ発展させる子どもの側の諸現象を追いながら、それらを質的研究の視点によって読み解き、子どもを取り巻く社会と子どもの内的世界との新たな関係を論考する。特にここでは、何人かで徒党を組んで行動するようになる10 歳以降の子どもの文化の特性について理解する。
<到達目標>  到達目標とは
・大人が考えてきた子ども観について考察できること
・自分の中にある子ども時代の考え方、感じ方について振り返ることができること
・こどもが主体的に生み出した文化と子ども産業が仕組んだ文化の違いに気付くことができる
<授業の方法>
受講者が50名以下の場合は、授業の後半部に課題に関する調査と発表を伴う演習形式を一部取り入れるが、50名以上の場合には講義中心で行う。(前年度の受講者は199名)
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %問題設定・解決力、発想力・構想力、情報処理能力 
2受講態度 40  %理解力、情報処理能力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
※ 受講人数などによって、試験にするかレポートにするかを決定して授業中に連絡する。
※レポートの場合は、「この授業で取り上げた子ども文化の内容に関するレポートテーマ『なぜ○○は○○なのか』を各自で設定し、そのテーマについて具体的な資料を用いて自ら論述しなさい。1200字以上(字数を明記すること)。提出場所は、教育学部L号館511室前のレポート提出箱」。期限については、授業中に連絡する。
※子どもやキャラクターに本当に興味がないと半年間受講するのはかなり厳しい。単なるオタクも同様です。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 . 「子どもとは何歳までか」大人の都合で変わる子どもの年齢。一方、老人は何歳からか?少子化が変える子ども社会
2 . 「子ども観の変遷」中世に子どもは存在しなかった。
    Convention on the Rights of the Child の精神
3 . 「児童文化から子ども文化へ」子どもと子供と児童
4 . 「子ども文化の二面性」大人が仕組んだ文化と子どもが創出した文化と文明
5 . 「メディアの発達と子どもの想像力」口承からインターネットまで暗闇が育む想像力
6 . 「ブームとは何か」カバヤ文庫とアトムシール
7 . 「キャラクターブーム−怪奇・妖怪ブーム」それは少女雑誌から始まった
8 . 「キャラクターブーム−怪獣ブーム」恐竜ではなく怪獣
    1966年1月2日(日)午後7時TBSテレビ
9 . 「キャラクターブーム−ロボットの時代」マリアやロビーとガンダムやエヴァンゲリオンは何が違うのか 戦隊ものの秘密
10 .「カバヤ文庫」と「アトムシール」
11 .「かわいいの時代」なぜかっこいいは廃れるのか
12 .「発信する子どもたち」 新海誠の『ほしのこえ』が生まれた社会的背景
13 .「コミュニケーション消費論」ビックリマンシールとスターウォーズボトルキャップの仕掛け
14 .「子どもの言い分」子どもの替え歌子どもを理解するということは
15 .「サザエさん一家の将来像」
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(A) 技術者の責務の自覚
 様々な知識を修得し、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者の社会に対する責任を理解して、これを説明することができる。