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授業科目名
担当教員
実践ものづくり実習
孕石 泰丈
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TPC105 A 1 (未登録) 1 前期 V
[概要]
 生産や製造を意味する「ものづくり」を敢えて平仮名表記しているのは、日本の伝統技術が現在の製造技術の基礎であることを強調し、言葉そのものに精神性(スピリッツ)を加味させるためです。本実習は、「ものづくり」体験を通してものをつくり出す(創造する)ことの楽しさや難しさを知ってもらうことが狙いです。実習コースには、山梨県内で継承されてきた伝統工芸の技を学ぶものや、先端の加工機や測定機を使用してオリジナルグッズをデザインしてつくるものなどがあります。<BR>※ 本授業科目は、「COC+専門科目」「COCコース別専門科目」
[具体的な達成目標]
・「ものづくり」の楽しさや難しさを知り、出来上がったときの喜びと達成感、充実感を得ること。<BR>・「ものづくり」に対して、さらなる好奇心と意欲、向上心を得ること。
[必要知識・準備]
「ものづくり」に対する好奇心および最後までやり遂げる情熱があれば、他には必要ありません。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 20  %レポート内容 
2発表/表現等 80  %実習の取り組み内容 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
 雨畑硯、手彫り印章、西嶋手漉き和紙などの山梨県の伝統工芸品に加え、陶芸・ガラス細工や電子工作、3次元スキャナーと加工機を使った3Dデザインなどの実習に取り組みます。各実習では、与えられた製作課題の完成を目指します。全6コースの概要は以下の通りです。<BR><BR>★ガイダンス開催日時等はCNSに掲示します。<BR>1回目は全体ガイダンス後に、受講コースを決定します。<BR>受講コースが決まった後に、コース別ガイダンスが実施されます。<BR>※受講可能人数に関する記述が[その他]にあります。<BR><BR>【陶芸】ろくろを使ったうつわなどの製作を行います。<BR><BR>2.デモンストレーション、作品構想、菊練り体験<BR>3.Aろくろ成形/B手びねり成形<BR>4.Aろくろ削り/B手びねり作品に絵付け<BR>5.A手びねり成形/Bろくろ成形<BR>6.A手びねり作品に絵付け/Bろくろ削り<BR>7.素焼き補修、及び釉薬による色付け、本焼き<BR>8.窯出し、作品考察、次回作品の計画<BR>9.ろくろ成形2回目<BR>10.ろくろ削り2回目<BR>11.釉薬の説明、発表の説明<BR>12.釉掛け<BR>13.発表<BR>14.窯出し<BR>15.総括<BR><BR>【ガラス細工】ガラス細工の加工技術習得とトンボ玉の製作などを行います。<BR>2. ガラス細工の基本加工説明、管切断、管引き<BR>3. 吹き破り、先端玉<BR>4. 管接合<BR>5. 管曲げ、基本加工復習<BR>6. 風鈴またはグラス作製(1)<BR>7. 風鈴またはグラス作製(2)<BR>8. 風鈴またはグラス作製(3)<BR>9. とんぼ玉作り基本練習<BR>10. 点付け、流し模様<BR>11. こて、ひっかき棒による成形<BR>12. 応用製作(1)<BR>13. 応用製作(2)<BR>14. 自由製作<BR>15. 総括<BR><BR><BR>【雨畑硯】富士川支流の雨畑地域特産品である雨畑硯を原石からおもに手彫りで削って製作します。<BR>2.デザイン作成<BR>3.石取り(切断等)<BR>4.石造り(1)<BR>5.石造り(2)<BR>6.縁立て工程<BR>7.彫り行程(1)<BR>8.彫り行程(2)<BR>9.彫り行程(3)<BR>10.磨き工程(1)<BR>11.磨き工程(2)<BR>12.磨き行程(3)<BR>13.磨き行程(4)<BR>14.刻字・仕上げ<BR>15.総括<BR><BR>【手彫り印章・手漉き和紙】甲府市ならびに市川三郷町で盛んにつくられている印章を手彫りで製作します。また、身延町西嶋で行われている和紙製法を基に、材料づくりから手漉きで和紙を製作します。 <BR>2.彫刻(1):石材15mm角印、字入れ・決め<BR>3.彫刻(1)の続き。彫刻(2):柘植材12mm丸印字決め。手漉き和紙説明。 <BR>4.和紙の材料準備【煮熟】【叩解(打解)】<BR>5.手漉き抄紙 <BR>6.手漉き和紙の装飾【墨流し】 <BR>7.和紙の加工 <BR>8.彫刻(1)の続き。(1)が終わり次第、彫刻(2)へ <BR>9.彫刻(2)の続き。彫刻(3):24mm柘植or30mm石材を自分で選択 <BR>10.彫刻(3) <BR>11.彫刻(3) <BR>12.彫刻(3)が終わり次第、作品製作へ <BR>13.作品製作 <BR>14.作品発表 <BR>15.総括<BR><BR>【電子工作】簡単な電子回路製作と初歩のマイコンプログラミングを体験実習します。<BR>2.はんだ付の練習、みの虫クリップ作製、テスタの使用法<BR>3.タイマICを使用した導通チェッカの製作<BR>4.タイマICを使用した導通チェッカの製作・動作確認(オシロスコープ使用)<BR>5.ステッピングモータの仕組みについて(学習キット使用)<BR>6.マイコンボードの製作(1)<BR>7.マイコンボードの製作(2)<BR>8.スイッチ・CDS・LED等を使用したマイコンプログラム演習(1)<BR>9.スイッチ・CDS・LED等を使用したマイコンプログラム演習(2)<BR>10.LEDCUBE回路製作(1)<BR>11.LEDCUBE回路製作(2)<BR>12.LEDCUBE回路製作(3)<BR>13.LEDCUBE制御プログラム製作(1)<BR>14.LEDCUBE制御プログラム製作(2)<BR>15.総括<BR><BR>【3Dデザイン】自由な発想に基づいて作製したクレーモデル(粘土模型)を原型として、3次元スキャナーおよびCADなどによる3次元加工データを使って製品企画をします。<BR>2.Illustrator講習<BR>3.Illustratorを連携し甲州印伝のオリジナルデザインの制作および試作品製作(1)<BR>4.Illustratorを連携し甲州印伝のオリジナルデザインの制作および試作品製作(2)<BR>5.甲州印伝・漆塗り<BR>6.3D-CAD講習<BR>7.3D-CAD、Illustratorを連携しマグネットのオリジナルデザインの制作および試作品製作(1)<BR>8.3D-CAD、Illustratorを連携しマグネットのオリジナルデザインの制作および試作品製作(2)<BR>9.3D-CAD、Illustratorを連携しマグネットのオリジナルデザインの制作および試作品製作(3)<BR>10.3D-CAD、Illustratorを連携しマグネットのオリジナルデザインの制作および試作品製作(4)<BR>11.3D-CAD、Illustratorを連携しマグネットのオリジナルデザインの制作および試作品製作(5)<BR>12.塗装(1)<BR>13.塗装(2)<BR>14.発表準備<BR>15.総括
[教育方法]
・工学部附属ものづくり教育実践センターの職員らによる指導によって、各実習課題に取り組みます。<BR>・実習における個々の疑問や不明な点には適宜対応し、課題の完成をサポートします。<BR>・課題完成後は、製作品の品評を通して出来栄えを客観的に評価します。<BR>・各自の取り組みに関するレポートを作成し、提出します。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
※受講可能人数について<BR> 実習室の大きさと機材の数により各実習コースの受入れ数を制限せざるを得ません。各実習の受講可能人数は<BR> ・陶芸:6名<BR> ・ガラス細工:8名<BR> ・雨畑硯:7名<BR> ・手彫り印章:8名<BR> ・電子工作:12名<BR> ・3Dデザイン:6名<BR>の合計47名です。履修希望者が制限数を超えるときは、抽選などによって実習コースを決定します。このため希望のコースを受講できない場合がありますことをあらかじめご了承ください。<BR><BR> 受講しているコース以外にも「ものづくり」に関する疑問や不明な点、希望などがありましたら、工学部附属ものづくり教育実践センターの職員にご相談ください。可能な限り対応いたします。<BR><BR>本授業を受講するには、本学HP(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/4015)で紹介されている「4.学生保険制度について」で案内されているいずれかの保険に加入していること。