授業科目名				担当教員
計算機アーキテクチャ				大木　真
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
TEE218	2	(未登録)	2	前期	金	II
［概要］
コンピュータは現在あらゆる用途に用いられており，電気電子系技術者にとってコンピュータの基本的な動作を理解していることは必須条件である．計算機アーキテクチャの講義では，コンピュータのハードウェアとその働きを理解し，機械語命令やアセンブリ言語によるハードウェアの制御法の基礎を身につけることを目的とする．なお，本講義の内容は「ディジタル回路」と密接な関係がある．
［具体的な達成目標］
計算機アーキテクチャは，ディジタル回路に関する科目群の中で応用的な科目であり，具体的な達成目標は以下の通りである．<BR>（ア）コンピュータの歴史の概要を説明できる<BR>（イ）データ表現と符号化について説明できる<BR>（ウ）コンピュータを構成するための基本的な論理回路について説明できる<BR>（エ）集積回路の種類などについて説明できる<BR>（オ）コンピュータの構成と構成要素について説明できる<BR>（カ）ＣＰＵと構成要素について説明できる<BR>（キ）コンピュータの命令の構造等について説明できる<BR>（ク）命令フェッチ時のＣＰＵの内部動作の基本を説明できる<BR>（ケ）命令実行時のＣＰＵの内部動作の基本を説明できる<BR>（コ）サブルーチンの働き，動作について説明できる<BR>（サ）簡単なアセンブリプログラムを作成できる
［必要知識・準備］
「ディジタル回路」を履修して理解していること
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  50  % 上記達成目標（ア）〜（カ）の6割以上を達成すること．達成目標の範囲は講義の進捗状況によって変更する場合がある．  2 試験：中間期  50  % 上記達成目標（キ）〜（サ）の6割以上を達成すること．達成目標の範囲は講義の進捗状況によって変更する場合がある．
［教科書］
必要に応じて講義資料を配布する．
［参考書］
堀 桂太郎, 図解 コンピュータアーキテクチャ入門 第2版, 森北出版, ISBN:9784627829022 城 和貴, コンピュータアーキテクチャ入門, サイエンス社, ISBN:9784781913285 大島 篤, 3DCGでよくわかるパソコン解体新書, 高陵社書店, ISBN:4771106541 竹内 伸, 実物でたどるコンピュータの歴史, 東京書籍, ISBN:9784487806928
［講義項目］
1.　コンピュータの歴史<BR>　　　ENIACからIBM370まで，4004からPentiumまで，パーソナルコンピュータ<BR>2.　データ表現<BR>　　　データ表現と符号化（10進−2進変換，2進−10進変換，2進数の演算）<BR>　　　2の補数，小数の2進表現，浮動小数点，2進の掛け算・割り算<BR>3.　論理回路<BR>　　　論理関数と真理値表，簡単化，組合せ論理回路，順序回路<BR>4.　CPUで用いられる基本回路<BR>　　　半加算器，全加算器，2の補数による減算回路<BR>　　　マルチプレクサ，デコーダ<BR>　　　記憶素子<BR>5.　集積回路<BR>　　　MOSFET，集積回路，CMOSゲート<BR>6.　コンピュータの基本構成<BR>　　　コンピュータのシーケンスと内部構成，ノイマン型コンピュータ<BR>7.　中間評価・まとめ<BR>8.　モデルコンピュータ<BR>　　　モデルコンピュータの構成と構成要素<BR>9.　モデルコンピュータの動作(1)<BR>　　　CPUの信号のやりとり，バスとシステム制御信号<BR>　　　命令フェッチ，メモリリード・ライト，I/Oリード・ライト<BR>10.　モデルコンピュータの動作(2)<BR>　　　アセンブラ言語とアーキテクチャ，命令の実行，Z-80 命令表，内部レジスタ<BR>11.　モデルコンピュータの動作(3)<BR>　　　アドレッシング，疑似命令，アセンブリリスト<BR>12.　モデルコンピュータの動作(4)<BR>　　　ジャンプ命令，I/O入出力命令，シフト命令，サブルーチン<BR>13.　アセンブリプログラムの例<BR>14.　演習<BR>15.　総括評価・まとめ
［教育方法］
スライドを用いて講義を行うが，練習問題などで黒板も使用する．
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
(未登録)
［その他］
原則として追試・再試は行わない．