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授業科目名
担当教員
廃棄物管理工学
金子 栄廣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE320 2 CE,CL 3 前期 III
[概要]
人間の諸活動に伴って廃棄物が排出されます。この廃棄物を量および質の両面から適正に管理することは,環境保全を図りながら豊かな生活を送る上で重要です。<BR> この講義では,廃棄物の適正管理を考える上で必要な知識を理解することを目標として,[講義項目]に挙げた内容について解説します。
[具体的な達成目標]
技術士第一次試験(衛生工学部門)の専門科目のうち廃棄物に関わる問題が解けるレベルを目指します。具体的には以下を達成目標とします。<BR>1.廃棄物問題の基礎(歴史,問題の捉え方)を理解する。<BR>2.廃棄物に関する法律について基本的事項を理解し,説明できる。<BR>3.ごみ処理の技術(収集運搬,焼却等の熱処理,資源化技術,最終処分)の基礎を理解し,説明できる。<BR>4.廃棄物に関する測定分析技術,特に,有害性の考え方について理解し,説明できる。<BR>5.廃棄物に関する行政や社会システム(3R,EPRなど)を理解し,説明できる。
[必要知識・準備]
予備知識として特に要求することはありませんが,一般の生活者としてだけでなく環境工学の専門家の立場から廃棄物問題を考えようという姿勢で授業に臨んでください。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義項目全体(特に講義項目9以降)の理解度をみます。 
2試験:中間期 40  %講義項目の1から8の理解度をみます。 
3小テスト/レポート 20  %単元毎の理解度と学習への取り組み状況をみます。 
[教科書]
  1. 廃棄物学会, 新版 ごみ読本, 中央法規, ISBN:4-8058-4479-5
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
 1.この講義で何を学ぶか?<BR> 2.ごみ処理の歴史<BR> 3.ごみ問題の切り口<BR> 4.ごみとリサイクルの法制度(1) (法体系概観,廃掃法)<BR> 5.ごみとリサイクルの法制度(2) (リサイクル関連法規)<BR> 6.ごみ処理の技術(1) (収集・運搬)<BR> 7.ごみ処理の技術(2) (焼却施設概要,焼却炉)<BR> 8.ごみ処理の技術(3) (付帯設備)<BR> 9.ごみ処理の技術(4) (溶融処理)<BR> 10.ごみ処理の技術(5) (その他の処理)<BR> 11.中間試験と前半(1〜8)の総括<BR> 12.ごみ処理の技術(6)  (最終処分場)<BR> 13.廃棄物の測定分析<BR> 14.循環型社会形成へ向けて<BR> 15.評価:総括・まとめ<BR><BR>予習:教科書の該当部分を読み、疑問点を明らかにしておくこと。<BR>復習:学習内容を教科書、ノート、資料で再度確認し、小テストに備える。
[教育方法]
1.教科書に沿った講義形式の解説が中心です。<BR>2.ごみ処理の技術に関する講義では,プロジェクタを利用して説明する。また,この際に投影した資料は,CNSを通じて受講生に配布します。<BR>3.講義項目2&3,4&5,6,7&8,9,10,12,13に関しては,講義実施日の翌週に小テストを課します。なお,テストの解答例はCNSを通して受講生に配布しますので復習に役立てて下さい。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
[その他]
小テストにはしっかり復習して臨んで下さい。<BR>また,小テストに関連した内容が中間試験や期末試験に出題されますので,小テストが返却されたらもう一度復習して理解を深めて下さい。<BR>なお、本授業科目の位置づけは以下のとおりである。<BR>土木環境デザイン・エンジニアリングデザイン入門→環境工学概論→衛生工学及び演習・環境生態学→環境工学実験・水処理工学・【廃棄物管理工学】→環境生物学