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授業科目名
担当教員
細胞間コミュニケーション特論
姚 建
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIM709 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
単細胞生物から多細胞生物に進化する過程に獲得された重要な機能は、細胞間コミュニケーションである。細胞間コミュニケーションの生物学の重要性が近年、発生、腫瘍、神経、心筋のシグナル伝達の研究から明らかになってきている。 特にギャップ結合を介したコミュニケーションは、直接に細胞間にチャネルを形成してシグナル伝達分子を伝達し、生体のホメオスタシス維持を担う役割を果たしている。そこで本特論では、細胞間コミュニケーション機構を細胞分子レベルで解説し、それが病気発生機構に及ぶ影響を解説する。
[到達目標]
・講義等を通じて、生体機能の分子レベルでの高度な理解と細胞間相互作用に関する基本的な知識を修得する。<BR>・英文教材・学術雑誌等による専門的読解力の構築。
[必要知識・準備]
一般的な細胞生物学の知識を必要とする。また、分子生物学、解剖学、病理学、生理学等の基<BR>礎を習得しておくこと。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %修得した知識が体系的に理解されているかを評価する 
2発表/表現等 50  %プレゼンテーション:発表及び討論内容を評価する 
[教科書]
  1. Gap junctions, edited by Elliot L. Hertzberg, in series, "Advances in molecular and cell biology" Vol 30・2000,, published by JAI PRESS INC, ISBN:0-7623-0599-1
[参考書]
  1. edited by E Winterhager, Gap junction in development and diseases, published by Springer, ISBN:10 3-540-26156-7
[講義項目]
第1回 細胞間コミュニケーション概論<BR>第2回 ギャップ結合と細胞間コミュニケーション<BR>第3回 ギャップ結合の構造<BR>第4回 ギャップ結合の機能<BR>第5回 キャップ結合の調節<BR>第6回 ギャップ結合の生と死(合成と降解)<BR>第7回 ギャップ結合の作用機構<BR>第8回 生体の機能調節におけるギャップ結合の役割<BR>第9回 ギャップ結合gene mutationによる遺伝性疾患<BR>第10回 神経系・循環系疾患とギャップ結合の関係<BR>第11回 発生・ガンとギャップ結合の関係<BR>第12回 腎臓・膀胱の病態生理におけるギャップ結合の役割<BR>第13回 細胞間コミュニケーションと細胞の増殖・分化・生存<BR>第14回 ギャップ結合研究の現状及び最新進展<BR>第15回 細胞間コミュニケーションをターゲットとした新たな治療戦略