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授業科目名
担当教員
神経制御特論
北間 敏弘
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIM706 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
中枢神経系による運動制御のしくみについて眼球運動を例に概説する。特に衝動性眼球運動、前庭性・視運動性眼球運動、滑動性眼球運動、小脳による調節といった事項を中心に、大脳皮質から脳幹出力にいたる制御信号のネットワーク制御について、電気生理学的な実験手法、また計測によって得られる神経活動、眼球位置信号等の時系列データ解析方法について取り上げ解説する。各運動が単なる視線の移動や反射運動の誘発ではなく、意識や選択的注意など脳の高次機能と関わっていることについても触れる。
[到達目標]
衝動性眼球運動及び前庭性・視運動性眼球運動に関与する脳幹内の神経回路ネットワーク構造を理解し、回路内の各段階でどのような情報処理がなされるのかを説明できる。
[必要知識・準備]
一般的な基礎生物学の知識を必要とする。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %講義内容が体系的に理解されているかを評価する。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 金澤、宮下監修, カンデル神経科学, メディカル・サイエンス・インターナショナル
  2. 伊藤正男監修, 脳神経科学, 三輪書店
  3. RHS Carpenter, Movements of the eyes, Pion Ltd.(England)
[講義項目]
第1回 概論、眼球運動の種類と機能分担<BR>第2回 衝動性眼球運動1(脳幹神経機構)<BR>第3回 衝動性眼球運動2(上丘)<BR>第4回 衝動性眼球運動3(基底核)<BR>第5回 衝動性眼球運動4(大脳皮質)<BR>第6回 代償性眼球運動1(前庭性眼球運動)<BR>第7回 代償性眼球運動2(視運動性眼球運動)<BR>第8回 追跡性眼球運動1(機能的特徴)<BR>第9回 追跡性眼球運動2(神経機構)<BR>第10回 眼球速度蓄積機構<BR>第11回 小脳の構造的、機能的特徴<BR>第12回 小脳による制御機構1(反射性眼球運動)<BR>第13回 小脳による制御機構2(追従眼球運動)<BR>第14回 眼球運動計測1(計測システムと特徴)<BR>第15回 眼球運動計測2(視線データの応用)