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授業科目名
外科学2 実習
担当教員
中島 博之
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M006465 2 5 通期
[学習目標]
 この臨床実習は、社会のニーズに合致した、優れた医師を養成するための全人教育の一環である。実際の患者さんの治療現場に立ち会うことにより、患者さんへの接し方を学び、自分が習得してきた知識の欠落点を認識し、今後の学習の目標、方法を明確に知ることを目的とする。基礎医学やチュートリアルで得た知識を臨床応用できるようにすることは勿論であるが、実際に病気を治す悦びを体得し、自らが医師を志した原点を再認識することが望ましい。GIO、SBOについては「臨床実習の手引き」を参照すること。
[授業計画
心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科診療グループに1〜3名に担当患者1名については、模擬カルテを作成し、関連英語文献を読んで要約し手書きで記入し提出する。<BR> 期間中に行われる、教授または准教授回診、カンファランス、クルズス等に参加する。第2週の月曜日にレポートの中間発表を行う。中間発表の議論を踏まえ、第2週の木曜日、教授または准教授面談による学習到達度評価を受ける。尚、当科は心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科と領域は広いので、時間の許す限り他のグループの手術も見学することが望ましい。スケジュール、注意事項については「臨床実習の手引き」にて確認すること。
[到達目標]
一般目標(GIO)<BR>  外科診療の実際に触れることで、外科的な診断、治療についての最新の知識を習得する。外科基本手技を理解し、実践できるようにする。<BR> <BR>行動目標(SBO)<BR>1) 手術前後の診療において、担当症例と良好なコミュニケーションをとることができる<BR>2) 担当症例に対して医療面接・身体診察から適切に必要な情報を収集し、検査データー等から手術術式を検討することができる<BR>3)術前、手術のリスクファクターや起こり得る合併症を検討し述べることができる<BR>4)清潔、不潔を理解し、適切な手洗い・ガウンテックニックを行い手術に参加できる<BR>5)担当する手術症例に参加し、手術後、手術術式を図示することができる<BR>6)術後管理を理解し、術後、ICUまたは病棟で、検査所見や身体所見から手術患者の状態について判断することができる<BR>7) 担当症例に関する知識をMEDLINE 、教科書、診療ガイドライン等から適切に調べることができる<BR>8) 手術患者(担当患者)の術前、術後の経過を適確に発表ができる。また、担当患者に関する英語論文の研究目的、方法、結果、考察について要約し議論できる
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %担当患者に関連した領域の学習成果をレポートにより評価する。 
2受講態度 50  %診療グループの指導医が実習中の態度、基礎知識の有無、理解度を評価する。 
3発表/表現等 20  %教授または准教授面談により学習目標への到達度を評価する。 
[教科書]
  1. 正岡 昭, 呼吸器外科学 第4版, 南山堂
  2. 肺癌取扱い規約 第8版
  3. 高松英夫・福澤正洋, 標準小児外科学 第7版, 医学書院
  4. 新井達太編, 心臓弁膜症の外科, 医学書院
  5. 龍野勝彦編, 心臓血管外科テキスト, 中外医学社
  6. Rutherford's Vascular Surgery, ELSEVIER
  7. Cardiac surgery. Kirklin/Barratt-Boyes, ELSEVIER
[参考書]
(未登録)