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授業科目名 政策過程論
時間割番号 LSS316
担当教員名 藤原 真史
開講学期・曜日・時限 前期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
 政府が決定、実施する政策(公共政策)は、課題設定、政策立案、政策決定、政策実施、政策評価という一連のサイクルを経て実現し、公益の増進が図られている。その過程では、さまざまな制度や政治アクターが複雑な相互作用を織りなしており、政策はそれら作用の産物として捉えることができる。<BR> この相互作用を理解するための基本的な理論、分析枠組みを把握するとともに、政策過程分析に不可欠な資料の収集、整理方法を学ぶ。その上で、現実の政策及び政策過程を素材に、分析のノウハウを体得する。<BR> 政治学分野の学びを深めつつ、政策過程を多面的に理解することを目指す。
<到達目標>
 受講生は、本科目の学習を通して、次のような知識や能力の習得、向上を目指す。<BR><BR> ・政治学の基礎を身につけ、市民として政治や政策過程を観察できる。<BR> ・地域や社会のあり方を決める構成要素とその特徴を、専門知識を用いて説明できる。<BR> ・政策過程を、専門知識を用いて説明できる。<BR> ・政策を、専門知識に基づいて分析できる。
<授業の方法>
 講義形式で行うが、時事的な問題については討論の機会も設けて論理的に考える力を養う。<BR> 政策立案演習では、グループに分かれて政策を立案し、その概要を授業内で発表する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %政策過程論に関する用語の説明や論述を課し、専門知識の理解度や論理的思考能力を評価する。 
2小テスト/レポート 40  %政策過程論に関する指定図書の書評または指定テーマに関する調査報告を課し、情報収集・整理力や論理的思考能力を評価する。 
3発表/表現等 20  %政策立案演習を行い、情報収集・整理力や表現力を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 政策に関する分野は、時事的な論点に対する問題意識が重要となります。日頃から新聞報道などに関心を寄せて、自身の見解を持つようにしてください。<BR><BR>【オフィスアワーについて】<BR> 前期授業期間中は木曜日5時限に研究室で実施する予定です。
<テキスト>
  1. <参考書>秋吉貴雄, 入門 公共政策学, 中央公論新社, ISBN:4121024397
  2. <参考書>佐藤満, 厚生労働省の政策過程分析, 慈学社出版, ISBN:4903425886
  3. <参考書>真山達志(編), 政策実施の理論と実像, ミネルヴァ書房, ISBN:4623077918
  4. <参考書>岩崎正洋(編著), 日本の政策課題, 八千代出版, ISBN:4842916842
  5. <参考書>辻中豊(編), 政治変動期の圧力団体, 有斐閣, ISBN:4641149186
<参考書>
  1. 秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉, 公共政策学の基礎[新版], 有斐閣, ISBN:4641184283
  2. 草野厚, 政策過程分析入門 第2版, 東京大学出版会, ISBN:4130322206
  3. 早川純貴・田丸大・大山礼子・内海麻利, 政策過程論―「政策科学」への招待, 学陽書房, ISBN:4313320350
  4. 岩崎正洋, 政策過程の理論分析, 三和書籍, ISBN:4862511341
  5. 伊藤修一郎, 政策リサーチ入門, 東京大学出版会, ISBN:413032215X
<授業計画の概要>
第1回:イントロダクション<BR>第2回:政策過程の基礎知識 (1):政策の類型<BR>第3回:政策過程の基礎知識 (2):アクターと資源<BR>第4回:課題設定 (1):アジェンダ<BR>第5回:課題設定 (2):分析モデル<BR>第6回:政策立案 (1):政策の要素<BR>第7回:政策立案 (2):政策の手段<BR>第8回:政策決定 (1):合理性と非合理性、政策立案演習:グループワーク(1)<BR>第9回:政策決定 (2):制度、アイディア、政策立案演習:グループワーク(2)<BR>第10回:政策実施 (1):実施のギャップ、政策立案演習:グループワーク(3)<BR>第11回:政策実施 (2):実施の現場、政策立案演習:グループワーク(4)<BR>第12回:政策評価 (1):評価のしくみ、政策立案演習:グループワーク(5)<BR>第13回:政策評価 (2):評価と政治、政策立案演習:グループワーク(6)<BR>第14回:政策立案演習:発表<BR>第15回:総括評価・まとめ