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授業科目名 環境政治論
時間割番号 LSS230
担当教員名 金  基成
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科および環境科学科の2年生
<授業の目的および概要>
 この授業の目的は、持続可能な社会(sustainable society)のあり方に関する政治学分野の研究成果を学び、諸論点について理解することである。第1回から第11回までの授業では、フレーム分析、政策転換、社会運動、政党政治、そして、民主主義の観点から、持続可能な社会のあるべき姿について多角的な検討する講義が行われる。第12回から第15回までの授業では、持続可能な社会に関する専門書、文学作品、国内外の先進的事例などを叩き台としつつ、受講生一人ひとりによる発表と討論が行われる。
<到達目標>
・生態学的危機の政治経済的要因について説明できるようになる。<BR>・持続可能な社会のあり方について描けるようになる。<BR>・持続可能な社会の実現につながる政策および制度について説明できるようになる。
<授業の方法>
第1回&#12316;第11回:講義<BR>第12回&#12316;第15回:発表と討論
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %生態学的危機の政治経済的要因および持続可能な社会に関する基本概念,理論、論点などについて的確に説明できる能力。 
2発表/表現等 40  %学んだ知識を現状分析や制度構想に的確に応用できる思考力および判断力。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・関連文献を多く読みましょう。<BR>・積極的に語り合いましょう。
<テキスト>
  1. 金 基成, 持続可能な発展の政治学(Kindle版), Adagio Non Troppo, ISBN:978-4-9907860-0-7
<参考書>
  1. 地球の政治学―環境をめぐる緒言説―, 風行社, ISBN:9784938662905
  2. 地球環境問題の政治学―日本・ドイツ・アメリカ―, 岩波書店, ISBN:9784000238434
  3. 戦後日本公害史論, 岩波書店, ISBN:9784000259842
  4. その他、授業の時に紹介する。
<授業計画の概要>
1.持続可能な社会とは<BR>  貧困、生態学的危機、そして持続可能性<BR>2.フレーム分析の観点(1)<BR>  生存主義言説<BR>3.フレーム分析の観点(2)<BR>  プロメテウス派言説<BR>4.政策転換の観点(1)<BR>  政策パラダイムとしての持続可能性<BR>5.政策転換の観点(2)<BR>  政策およびガバナンスの刷新<BR>6.社会運動論の観点(1)<BR>  脱物質主義価値観<BR>7.社会運動論の観点(2)<BR>  新しい社会運動<BR>8.政党政治論の観点(1)<BR>  緑の政治勢力<BR>9.政党政治論の観点(2)<BR>  政党政治の変容<BR>10.民主主義論の観点(1)<BR>  公共利益と民主主義<BR>11.民主主義論の観点(2)<BR>  参加と熟議のデザイン<BR>12.発表と討論(1)<BR>  定常経済への移行について考える<BR>13.発表と討論(2)<BR>  エコロジー的ユートピア(ディストピア)について考える<BR>14.発表と討論(3)<BR>  気候・エネルギー・産業政策のあり方について考える<BR>15.発表と討論(4)<BR>  善きガバナンスについて考える<BR>※講義項目は変更になる場合があります。