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授業科目名 環境保全学
時間割番号 LEV352
担当教員名 坂本  康/片岡 良太
開講学期・曜日・時限 後期・水・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
(概要)自然と社会との共生を可能とするために必要となる、自然に配慮した保全計画の立案技能の習得に向け、保全管理に必要な事項を学ぶ。これらを通じ、環境保全の方法を検討できる能力を身につける。なお、この科目には「環境マネジメント実習」等で必要となる内容も含む。<BR>(全15回)<BR>(坂本 康/8回)自然環境保全のために人間社会が行っている環境計画の視点、水質保全計画(廃水・廃棄物の処理・処分を含む)、LCAなどについて学ぶ。<BR>(片岡良太/7回)農業活動における化学物質の役割と農業活動が水、土壌、大気環境に与える影響とその軽減策などについて学ぶ。
<到達目標>
下記の能力を身につけることを目標とする。<BR>・人間社会が自然に与える影響を最小化するための計画手法、技術の基本的考え方を説明できる。<BR>・人間活動が環境に与える影響や環境保全の対策の効果を定量的に評価する方法について説明できる。<BR>これにより、環境科学科の学位授与方針のPS1、PS2およびPS4に対応した専門知識・スキルを身につける。
<授業の方法>
・講義<BR>・一部演習により定量的評価方法についての理解を深める。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。後半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
2試験:中間期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。前半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・高校理科のさまざまな科目の基本知識が必要である。また、大学で習う地球科学、物理学、化学、生物学に関係する科目の知識も必要になる。<BR>・質問等は授業時間外も適宜受け付ける。<BR>・次回の授業に向けて予習課題が出されることもある。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
下記の内容の授業を行い、各回の内容を説明できることを各回の到達目標とする。<BR><BR>第1回:環境計画への視点1:環境問題の歴史と構造(担当:坂本)<BR>授業内容:環境問題の歴史、環境汚染の構造、環境保全の方法<BR>第2回:環境計画への視点2:環境保全のための各種の規制(担当:坂本)<BR>授業内容:環境保護のための国際条約、国際的制度、日本の制度<BR>第3回:環境計画への視点3:基準値と処理(担当:坂本)<BR>授業内容:基準値の考え方、毒性とリスク、水処理の基本<BR>第4回:水質保全計画1:上水道(担当:坂本)<BR>授業内容:上水道の計画、上水道の水源・水質・処理、上水道に関する問題点<BR>第5回:水質保全計画2:下水道(担当:坂本)<BR>授業内容:下水道の計画、下水道の水質・処理、下水道に関する問題点<BR>第6回:廃棄物処理計画:廃棄物の種類と処理・処分(担当:坂本)<BR>授業内容:一般廃棄物と産業廃棄物、廃棄物処理・処分の技術、廃棄物に関する問題点<BR>第7回:その他の環境管理の手法(担当:坂本)<BR>授業内容:ISO14000シリーズ、LCA、暴露アセスメント、PRTR<BR>第8回:前半部分の試験及び総括(担当:坂本)<BR>第9回:農業活動と環境保全-1:(担当:片岡)<BR>授業内容:化学物質のリスクに対する考え方・生態リスクについて<BR>第10回:農業活動と環境保全-2:(担当:片岡)<BR>授業内容:農業活動で用いる化学物質の役割(農薬とは何か?)<BR>第11回:農業活動と環境保全-3:(担当:片岡)<BR>授業内容:農薬の予測環境中濃度算定及び生態リスク初期評価<BR>第11回目は各自パソコン(エクセル)で予測環境中濃度を算定し、生態リスク初期評価をしてもらう。<BR>第12回:農業活動と環境保全-4:(担当:片岡)<BR>授業内容:農業の窒素とリンの役割と環境への影響、化学肥料が環境に与える影響<BR>地下水汚染及び海・湖沼の富栄養化について<BR>第13回:農業活動と環境保全-5:(担当:片岡)<BR>授業内容:農業の窒素とリンの役割と環境への影響、有機農業が環境に与える影響<BR>第14回:農業活動と環境保全-6:(担当:片岡)<BR>授業内容:環境汚染物質の生物除去技術について<BR>第15回:後半部分の試験及び総括