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授業科目名
担当教員
エネルギー量子化学特論
入江 寛/?嶋 敏宏
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
GTA507 2 AA 1 前期 II
[概要と目標]
量子化学は原子、分子の世界を理論的に解明しようという学問である。また、量子化学は、化学・物理学だけでなく生物学、薬学、工学など現代科学のあらゆる分野で必須の知識となっている。一方で、量子化学の内容は極めて奥が深く、化学現象を量子化学的にイメージとして理解するに至るには、それなりの努力が必要である。本講義では、初等量子化学の発展として計算を通じて原子・分子の世界を理解する。
[到達目標]
量子化学を理解する上で基礎となる量子力学から初め、そこで扱うシュレディンガー波動関数を簡単な水素原子系から出発し、化学結合、分子構造論へと講義、演習を進めて行くので、これらにまつわる様々な重要な概念やその方法論について説明できる。
[必要知識・準備]
・学部の講義「量子化学」を理解していること<BR>・量子化学を比較的分かり易く解説した参考書が多く出版されているので、乱読多読して講義に臨んで欲しい。数をこなしていくと、量子化学的に考える、という基本的な思考体系が次第に頭の中に構築されていく。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義全体の理解度 
2小テスト/レポート 30  %講義内容(各回ごと)の理解度 
3受講態度 30  %演習問題への取り組み姿勢 
[教科書]
  1. 大岩正芳, 初等量子化学 第2版 その計算と理論, 化学同人, ISBN:4-7598-0176-6
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
第 1回 量子論の夜明け<BR>第 2回 定常1次元シュレディンガー方程式(1)<BR>第 3回 定常1次元シュレディンガー方程式(2)<BR>第 4回 定常3次元シュレディンガー方程式<BR>第 5回 量子力学の仮説と一般原理<BR>第 6回 調和振動子と剛体回転子(1)<BR>第 7回 調和振動子と剛体回転子(2)<BR>第 8回 水素原子<BR>第 9回 近似的手法<BR>第10回 多電子原子<BR>第11回 ニ原子分子<BR>第12回 多原子分子における結合<BR>第13回 分子分光学<BR>第14回 分子分光学(2)<BR>第15回 総括評価