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授業科目名 建築保存再生設計学
時間割番号 GLS546
担当教員名 土本 俊和(山岳信)
開講学期・曜日・時限 後期・金・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
本講義は、従来の建築設計事務所業務が担うことの余りなかった保存再生設計を扱うものである。従来の建築状況を顧みる とやはり新建築に関する業務が支配的であったといえるだろう。対して、現在の建築状況を鑑みると、古い建物と新しい建物 との統合を達成目標とした保存再生設計が必要とされているといえるだろう。現在、建築設計事務所は、保存再生を受け持 つ際、経験的に培ってきた技術を保存再生設計へ応用していくことで、対処している。こ状況を踏まえ、本講義は、経験的な 技術を先験的に補う形で、保存再生を学術知識として学生に教授する。そのことによって、将来、本講義をうけた学生は、建 築設計事務所(事務所登録された一級建築士事務所)にて、実際の実務をより円滑に進めていくことができるだろう。保存再 生設計の、第一の達成目標は、古い建物を具体的に保存したり再生したりする作業である。第二の達成目標は、新しい建築 (新建築)を古い環境(都市、農村、山岳)のなかへ参加させていくことである。本講義はこの二つについて根本的な姿勢を教 授するものである。いいかえれば、本講義・保存再生設計学の守備範囲は、それをせまくとれば古い建物の保存再生であり、 それをひろくとれば新建築とそれを取り巻く環境全般へのデザインである。
<到達目標>
本講義は、学外で技術を実践していく上の前提として、学生がうけるレクチャーである。達成目標は二つに亘る。 第一は、古い建物を具体的に保存したり再生したりする作業のための基礎的な知識を獲得していくことである。第二には、新 しい建築(新建築)を古い環境(都市、農村、山岳)のなかへ参加させていく上での基礎的な知識を獲得してことである。実務 教育というと、比喩的にいえば、かつての水泳教育は、泳ぎ方を教える前に、いきなり海の中へ子供を投げ込むといった手法に似ていた。本講義は、逆に、いきなり海の中へ子供を投げ込む前に、子供に泳ぎ方を教える手法を目指している。こ具体 的には、上記<概要>で記した二つの達成目標を掲げている。その理由は、本講義の知識が、未来に実務に対して、開 かれた形で、応用されていくことをねらっているからである。
<授業の方法>
本講義は、学外で技術を実践していく上の前提として、学生がうけるレクチャーである。達成目標は二つに亘る。 第一は、古い建物を具体的に保存したり再生したりする作業のための基礎的な知識を獲得していくことである。第二には、新 しい建築(新建築)を古い環境(都市、農村、山岳)のなかへ参加させていく上での基礎的な知識を獲得してことである。実務 教育というと、比喩的にいえば、かつての水泳教育は、泳ぎ方を教える前に、いきなり海の中へ子供を投げ込むといった手法に似ていた。本講義は、逆に、いきなり海の中へ子供を投げ込む前に、子供に泳ぎ方を教える手法を目指している。こ具体 的には、上記<概要>で記した二つの達成目標を掲げている。その理由は、本講義の知識が、未来に実務に対して、開 かれた形で、応用されていくことをねらっているからである。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %本講義は、基本的にレクチャーであるが、座学というより、フィールドに即した学である。アルベルティ以後の、現代の設計業務は、設計と施工が分離された形式へと進化した側面がある一方、アルベルティに関わりなく、設計と施工が未分化のまま進化した側面もある。本講義は、設計と施工に関する、この二つの側面を視野におさめつつ、 具体的にはフィールドに即した学を提供する。また、従来、建築は、純化へと向かった近代建築の果てが混構造を 生んだという側面ではなく、むしろ、歴史的にみれば、建築はそもそも原初から混構造であったという側面を踏まえて、本講義では、木造、S造、RC造など、様々な材料と構法を扱う。評価基準は、具体的なフィールドに即し た、様々な材料と構法を厚かった成果物を以て、おもにレポート提出を通じて、行う。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
【重要】授業内容や成績評価の方法、日程等については変更の可能性があります。最新の情報については、開講大学のシラバスまたは講義担当教員に問い合わせて確認してください。<BR><BR>履修上の注意 テキストは授業の進行に応じて、随時配布されます。<BR>質問,相談への対応 メールで対応します。<BR>tsuch01@shinshu-u.ac.jp<BR>その他  <BR>【教科書】 指定しない。<BR>【参考書】  土本俊和『中近世都市形態史論』中央公論美術出版、2003年<BR> 土本俊和編『棟持柱祖形論』中央公論美術出版、2011年
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回 はじめに:保存再生設計の理論と実践A<BR>第2回 保存再生設計と都市1(町屋再生と京都)<BR>第3回 保存再生設計と都市2(イタリア都市再生の事例)<BR>第4回 保存再生設計と農村1(本棟造の再生と信州)<BR>第5回 保存再生設計と農村2(ドイツ木造農家の再生)<BR>第6回 保存再生設計と山岳1(山小屋の再生と日本アルプス)<BR>第7回 保存再生設計と山岳2(スイス山岳建築の再生)<BR>第8回 保存再生設計と現代建築家1(カルロ・スカルパ、降幡廣信による建築作品)<BR>第9回 保存再生設計と現代建築家2(ペーター・ズムトー、ジョン・カミナダによる建築作品)<BR>第10回 保存再生設計に関する様々な構法と材料1(伝統的木架構、古材、地場産材、天然乾燥木材)<BR>第11回 保存再生設計に関する様々な構法と材料2(茅葺、瓦葺、取葺、&#26478;葺、檜皮葺、土壁、石積)<BR>第12回 保存再生設計に先行する調査と基本構想1(保存状態調査、痕跡調査、復原的考察)<BR>第13回 保存再生設計に先行する調査と基本構想2(純真性authenticity、完全性integrity)<BR>第14回 保存再生設計に関する討論<BR>第15回 まとめ:保存再生設計の理論と実践