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授業科目名 電気応用概論
時間割番号 EET232
担当教員名 小川 覚美
開講学期・曜日・時限 後期・金・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
近代の電気・電子工学の発達は著しく、このエレクトロニクスの中枢をなしているのが電子回路である。我々の身の回りにある、テレビ、コンピュータ、携帯電話、エアコン等、様々な電化製品だけでなく、自動車、航空機、その他の産業機器のほんども電気・電子機器によって動作しており、電子回路は必要不可欠となっている。電子回路には抵抗、キャパシタ、インダクタだけでなく、ダイオードやトランジスタなどの半導体素子が用いられる。講義では、電気・電子工学の基礎知識として必要不可欠な、電子回路の基礎、また、その電子回路を理解する上で最低限必要な半導体の基礎、半導体素子の動作原理、特性を学ぶことを目的とする。
<到達目標>
学生が半導体素子の特性、基本的な電子回路の動作を理解し、説明できるようになることを到達目標とする。具体的に以下に示す。<BR>(1)半導体の基礎、ダイオード、トランジスタの動作原理・特性を理解し、説明することができる。<BR>(2)ダイオードを用いた基本的な回路の動作を理解し、説明することができる。<BR>(3)トランジスタの基本増幅回路の動作を理解し、説明することができる。<BR>(4)帰還回路の原理、その特徴を理解し、説明することができる。<BR>(5)演算増幅器の動作原理、演算増幅器の基本回路を理解し、説明することができる。<BR>(6)太陽電池の動作原理、太陽電池を利用した発電システムを理解する。
<授業の方法>
講義主体とするが、毎回講義の終わりに演習問題に取り組み、理解度を確認する。また、課題を与え、レポートの提出を行う。また、半導体技術に関する視聴覚教材を用いて半導体産業の技術の進歩についても学習する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %到達目標に示した項目に対する理解度を評価する 
2試験:中間期 30  %到達目標に示した項目に対する理解度を評価する 
3小テスト/レポート 30  %講義内容の理解度を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 本講義は電磁気学、電気回路の知識を必要とする。少なくとも電気回路の授業は履修しておく必要があり、必要な知識を復習し授業を受けること。毎回、授業内容を復習し、理解しておくこと。
<テキスト>
  1. 藤井信生, アナログ電子回路 −集積回路化時代の−, オーム社, ISBN:9784274216121
<参考書>
  1. 藤井信生, アナログ電子回路の基礎, オーム社, ISBN:9784274216084
  2. 依田正之, 電気エネルギー工学, オーム社, ISBN:9784274206429
<授業計画の概要>
以下の計画は学習状況等によって変更する場合がある。<BR> 1.授業ガイダンス、電子工学を学ぶための基礎<BR> 2.半導体の基礎、pn接合<BR> 3.pn接合ダイオード、ダイオードの応用(1)<BR> 4.ダイオードの応用(2)、バイポーラトランジスタの構造、動作原理、静特性<BR> 5.MOSFETの構造、動作原理、静特性<BR> 6.MOSFETを用いた増幅回路とバイアス設定<BR> 7.MOSFETを用いた増幅回路の微小信号等価回路<BR> 8.中間評価:1回目のまとめ<BR> 9.バイポーラトランジスタのバイアス回路、バイアス設定<BR>10.基本増幅回路、増幅回路の周波数特性<BR>11.負帰還回路<BR>12.差動増幅回路、演算増幅器の基本<BR>13.演算増幅器の基本回路、応用回路<BR>14.太陽電池<BR>15.総括評価:2回目のまとめ