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授業科目名 物理学実験II(コンピュ−タ活用を含む。)
時間割番号 EEN205
担当教員名 長島 礼人/佐々木 智謙/山下 和之
開講学期・曜日・時限 後期・木・III-1-IV-1 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
(1) 基本的実験技術を習得した後の物理学実験.電気・光等の実験を測定器を駆使して行い,物理法則の理解,実験技術を高める.測定値の取り扱いを通して,コンピュータの扱いや統計的・誤差論的数値処理の能力を深める.<BR>(2) 中学校理科(物理分野)の,実験を伴う模擬授業を受講生各人に計画・実施してもらう.教授スキルやプレゼンテーション力の向上を図る.
<到達目標>
(1) 実験を通じて,力学の諸法則を理解する.<BR>(2) ある物理量に着目し,その関数形を調べることで自然現象を捉えようとする方法を身に付ける.<BR>(3) 実験器具の取り扱いに習熟する.<BR>(4) 実験を伴う授業の教授スキルやプレゼンテーション力を身に付ける.
<授業の方法>
1〜9回目の授業では,物理学実験の基礎を習得済みであることを前提に,<授業計画の概要>に記す実験を毎回1項目行う.実験データ処理に関しては実験室のPCを利用して数値計算やグラフ表示等を行う.受講生は実施した実験のレポートを翌週,提出する.<BR>10〜14回目の授業では,小・中学校理科における物理学に関連の深い単元の概要を指導教員がまず説明し,それらの単元に含まれる実験の一部を実演する.そののち,受講生各人が模擬授業を計画.実施する.各週の授業の最後に課されたレポート(学習指導案を含む)を翌週,提出してもらう.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %(1) 実験目的・方法は簡明に説明されているか.(2) 正確な実験データが得られているか.(3) 得られた結果に対する考察がなされているか.(4) テキストの,実験項目毎の章末に記されている設問への解答が正しく記されているか. 
2受講態度 40  %機械的に実験操作を行っただけでは「出席」にはなりません.翌週が提出締め切りのレポートが受理されて初めて,その回の実験に「出席した」とカウントされます. 
3発表/表現等 10  %学習指導案に基づく模擬授業を行い,教授スキルやプレゼンテーション力を評価する. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自主的に実験を進めましょう.実験指導書で予習をしっかりしておく.グラフ用紙,関数電卓,<u>理科年表</u>を用意すること.
<テキスト>
  1. 基礎物理学実験, 三共出版, ISBN:4782703104
<参考書>
  1. 理科年表, 丸善, ISBN:4621077643
<授業計画の概要>
01. ずれ弾性率(剛性率)の測定<BR>02. 固体の比熱<BR>03. 屈折率の測定<BR>04. 強磁性体の磁化特性<BR>05. 熱起電カの測定<BR>06. プランク定数の測定<BR>07. おんさと気柱の共鳴<BR>08. ビースピを用いた力学測定<BR>09. 発光ダイオードの特性<BR>10. 小・中学校理科の物理分野の実験について<BR>11. 単元「力と圧力」の実験に関する学習指導の検討<BR>12. 単元「電流と磁界」の実験に関する学習指導の検討<BR>13. 実験を伴う模擬授業の実施1(単元「力と圧力」)<BR>14. 実験を伴う模擬授業の実施2(単元「電流と磁界」)<BR>15. 評価:総括・まとめ