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授業科目名 保育と社会
分類・系統社会科学 社会系
時間割番号 CAS032
担当教員名 大野 歩
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
本講義では子どもが育つために必要な環境や子どもを育てる営みについて、基本的な事柄を理解する。また、人間の発達における最初期である乳幼児期をめぐる社会問題に触れ、ひとり一人が乳幼児という存在とかかわる意識や、保育をめぐる社会の課題について考える力を育む。
<到達目標>  到達目標とは
多様な知識:保育にかかわる多様な知識について、重要な基礎的事項を説明・記述できること。<BR>批評力:本講義内で学習した内容について、自らの言葉で的確に論評・伝達できること。<BR>討議力:グループディスカッションにおいて、他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができること。<BR>傾聴力:討議において、対手の意見を丁寧に聴き、その意味・意図を自分自身で質問という形によって表現できること。
<授業の方法>
講義に加え、複数回のグループディスカッションを行う。毎回、授業の最後に省察シートを記述し提出する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %講義や討議を通じて得た多様な知識を基に、保育にかかわる自分のまなざしをどのように変容させたのかについて考察し、その内容を適切にまとめて文章化しているか。 
2受講態度 30  %講義でとりあげるトピックについて、自分なりの問題意識を見出しながら、討議に臨んでいるか。能動的に発言や質問をしているか。 
3発表/表現等 40  %自分の見解を自分の言葉でまとめて他者に伝わりやすい形で述べるコミュニケーション・スキルを身につけているか。質問という形で他者の見解を尊重する態度を表現しているか。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自分の日常生活の中で、子どもの存在へ意識的に目を向けてみましょう。毎回必ず一度、発言あるいは質問をする姿勢で臨みましょう。発言や質問の機会がない場合は、省察シートに記述しましょう。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 中江和恵, 江戸の子育て, 文春新書, ISBN:978-4166603152
  2. 太田素子, 江戸の親子―父親が子どもを育てた時代, 中公新書, ISBN:978-4121011886
<授業計画の概要>
1. オリエンテーション:保育とは何か<BR>2. 乳幼児期における子どもの発達1:0〜3歳未満児の発達<BR>3. 乳幼児期における子どもの発達2:3歳未満児の世界<BR>4. 乳幼児期における子どもの発達3:3〜6歳児の発達<BR>5. 乳幼児期における子どもの発達4:3歳以上児の世界<BR>6. 乳幼児をめぐる社会の課題1:妊娠と出生前診断<BR>7. 乳幼児をめぐる社会の課題2:妊婦と労働<BR>8. 乳幼児をめぐる社会の課題3:地域社会と保育所の設置<BR>9. 乳幼児をめぐる社会の課題4:待機児童と保活<BR>10. 乳幼児をめぐる社会の課題5:子ども虐待<BR>11. 保育を考える1:子どもは誰が育てるのか<BR>12. 保育を考える2:子どもの本質とは<BR>13. 保育を考える3:人間の存在意義とは<BR>14. 保育を考える4:子どもが育つために必要な環境とは<BR>15. 総括:改めて保育とは何か