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授業科目名 映画論的地域研究入門
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC011
担当教員名 渡邉 暁
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
全学生・特に教養教育科目(特に人文分野)単位未取得の医学部生に配慮した日程を予定しています。
<授業の目的>
世界各地の映画を見ることを通して、「地域研究とは何か」、「異文化理解とは何か」を考察すると同時に、受講生に自分なりの「映画の見方」を身につけてもらうことを目標とする。
<到達目標>  到達目標とは
「多様な知識の獲得」および「批評力」
映画を通して世界の色々な地域について学ぶと共に、映画というメディアを通して世界について考える力を育てることを目標としています。
<授業の方法>
集中講義というのは初めての試みで、まだ具体的なイメージがわいていない部分もあるのですが、(1)1日に映画を少なくとも一本まるまる見て、(2)それに関連した映画を部分的に見て、(3)映画を見て疑問に思ったことについて自分で調べたり他の学生さんと話し合って考えてまとめる、という作業を行うことで、映像を通して世界について学ぶ姿勢、そして自分で考える姿勢を育んでもらいます。また、授業以外の場でも、映画館或いはご自宅で映画を見てもらい、それについて考えてもらう、という課題を課す予定です。

この過程を通して、映画を能動的に見ること、つまり映画を見ていて疑問点があればそれについて調べたり、登場人物に感情移入したり、あるいは映画作家または批評家の立場に立って、この構成がよかった、あのセリフが良かった、などと考えたり、そしてつねに何かを考え、学ぼうとするする姿勢を、身につけてもらいたいと思っています。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %5000字程度の期末レポートを求めます。(締め切り:12月17日) 
2発表/表現等 50  %見た映画について同級生と話し合ったり、発表したりすることで批評力・表現力を培う。1日の最後にそれなりの字数のレポートをまとめること。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
私は大学院生時代、地域文化研究専攻という学科に所属し、メキシコの現代政治(特に民主化と選挙)について研究していました。この頃から、同じ学科のユーゴスラビア研究の授業にも参加したり、中東や東・東南アジアについて研究する友人ができたりして、世界の他地域についても話を聞いたり、彼らの専門とする地域の映画について教えてもらい、実際に見に行ったりしていました。

その後アメリカに留学した時に、ラテンアメリカやインドの映画を専門にしている研究者の方々と知り合い、またメキシコ史の授業の課外活動の一環として、映画が上映されているのを見て、映画が好きになると同時に、映画を通してもっと色んなことを学べるのではないか、というふうに思うようになりました。

これまで、スペイン語の授業を担当しながら、研究者としてはメキシコの現代政治(特に民主化と選挙)と、メキシコからアメリカへの移民という二つのテーマを軸に勉強し、最近ではスペイン語で日本の文化について紹介する活動もしてきましたが、この授業ではスペイン語圏という枠を離れ、日本も含む世界各地の映画を紹介しながら、皆さんと一緒にいろんなことを考えていきたいと思っています。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
3日間の集中講義の中で、映画を見て説明を受けて考えて、それでもわからないことを自分で調べて、文章にまとめる、という作業を、3日間繰り返し、また3日間を通じて自分が学んだと思うことを、後日最終レポートとしてまとめてもらいます。かなりの字数を書かされますし、また自分で図書館に行って調べものをする時間を作る、というのも面白いかなと思っています。


授業計画:(具体的に見る映画については変更の可能性あり)

初日のテーマ:映画と時間(昔の映画を見ること+映画の歴史と伝統)
1限:この授業の趣旨説明(私がこの授業を着想するまでを映像を交えて紹介)
2限:マリリン・モンロー主演『お熱いのがお好き』前半
3限:マリリン・モンロー主演『お熱いのがお好き』後半
4限:『お熱いのがお好き』の解説と、学生の皆さん同士のディスカッション
5限:『お熱いのがお好き』を通してみる映画の歴史

2日目のテーマ:映画と社会・政治
1限:アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』に込められた政治性
2限:『瞳の奥の秘密』後半
3限:ディスカッションと映画『オフィシャル・ストーリー』前半
4限:映画『オフィシャル・ストーリー』後半
5限:『ミツバチのささやき』に見る検閲下の「秘められたメッセージ」

3日目のテーマ:映画を通してものを考えるということ
1限:インターバルに見た映画のグループ・ディスカッション(1)
2限:インターバルに見た映画のグループ・ディスカッション(2)
3限:午前中のディスカッションを元にしたクラス全体に向けての発表(1)
4限:午前中のディスカッションを元にしたクラス全体に向けての発表(2)
5限:さまざまな映画の名シーンを見ながらの総まとめ


なお、集中講義で映画を見てレポートを書けば単位が来る、というふうにお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、正直言ってかなりこなす課題はかなり大変だと思います。5000字のレポートを課す教員は少ないでしょうし、また場合によっては集中講義の日程以外にも自宅あるいは劇場で映画を見たり、といった活動を課します。それでもついていける、という方に、受講して頂きたいと思います。