山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 教科教育特論
時間割番号 550208 L
担当教員名 服部 一秀
開講学期・曜日・時限 前期・火・VI 単位数 2
<対象学生>
教育実践創成専攻
<授業の目的および概要>
 小学校・中学校の社会科および高等学校の地理歴史科・公民科に関わる教科教育特論。我が国における社会系教科教育の展開と現状を概観し、一般的な授業の問題を確認したうえで、授業改善をめざす主要なアプローチの先行実践を取り上げて分析するとともに、それらの基礎にある社会認識形成の論理の検討を踏まえ、社会科・地理歴史科・公民科における授業構成のあり方を学習指導案の作成検討を通じて原理的かつ具体的実践的に考察する。
<到達目標>
【ストレートマスター】<BR>・社会系教科の授業改善をめざす主要なアプローチの基本的な考えと特質・意義や課題を理解する。<BR>・社会認識形成の論理を意識して社会系教科の授業構成を構想する。<BR>【現職教員学生】<BR>・社会系教科の授業改善をめざす主要なアプローチの基本的な考えと特質・意義や課題を理解し、自己のこれまでの授業を吟味検討する。<BR>・社会系教科における望ましい社会認識形成の論理と授業構成の論理を追究し、それに基づいて自己のこれまでの授業を改善する。<BR>・自己のこれまでの社会系教科像を省み高める。
<授業の方法>
 講義・演習。授業記録の分析検討や学習指導案の作成検討をはじめ、受講者による発表や議論を中心にして授業をすすめる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %授業内容の理解・応用 
2受講態度 30  %討議への参加 
3発表/表現等 40  %先行実践の分析、学習指導案の作成、最終プレゼンテーション 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業の進め方<BR> 第1・2回においては講義を行う。第3〜5回においては受講者の発表と質疑応答を中心とし、第6回においては講義とそれを踏まえた全員での討議を行う。また、第7〜9回においては受講者による分析結果の発表と質疑応答を中心とし、第10回においては講義とそれを踏まえた全員での討議を行い、さらに第11〜13回においては受講者による学習指導案の発表と質疑応答を中心とし、第14回においては講義とそれを踏まえた全員での討議を行う。最後に第15回においては受講者各自がプレゼンテーションを行う。<BR> 発表の準備のための取り組みについては、図書・論文や資料の紹介を含め、指導助言を適宜行う。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 社会認識教育学会編, 『新社会科教育学ハンドブック』, 明治図書
  2. 日本社会科教育学会編, 『新版社会科教育事典』, ぎょうせい
  3. 社会系教科教育学会編, 『社会系教科教育研究のアプローチ』, 学事出版
  4. 森分孝治・片上宗二編, 『社会科重要用語300の基礎知識』, 明治図書
<授業計画の概要>
1 初等・中等社会系教科教育の展開と現状<BR>2 社会系教科における一般的授業の原理的実際的問題<BR>3 社会科学重視の授業改善アプローチに基づく先行実践の分析検討<BR>4 学習者重視の授業改善アプローチに基づく先行実践の分析検討<BR>5 民主主義社会重視の授業改善アプローチに基づく先行実践の分析検討<BR>6 授業改善をめざす各アプローチの特質・意義と課題<BR>7 小学校第3・4学年における社会科授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>8 小学校第5学年における社会科授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>9 小学校第6学年における社会科授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>10 小学校における授業改善の方向性−討議<BR>11 中高地理授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>12 中高歴史授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>13 中高公民授業の課題とその解決−学習指導案の作成検討を通して<BR>14 中高における授業改善の方向性−討議<BR>15 社会系教科教育のあり方−プレゼンテーション