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授業科目名 学校・教員評価論
時間割番号 550203
担当教員名 鴨川 明子/氏原 一宏
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
1年
<授業の目的および概要>
 学校評価と教員評価それぞれの目的や機能を理解すると共に、日本や諸外国の自治体や学校における評価の現状を知る。学校管理職などを招いて生の声を聞く機会を設ける。受講生は、具体的な方法やそれがもたらしている結果を考察する。それらを通じて、現実の学校で生じている評価の問題点やそれを乗り越える方法を検討する。
<到達目標>
【ストレートマスター】<BR> 学校評価、教員評価の目的、機能の理解を深めるとともに、現実の学校で生じている評価の問題点やそれを乗り越える方法について、日本や諸外国の取組などに学びながら、自分なりの考えをもつことができる。<BR><BR>【現職教員学生】<BR> 自らの経験に照らし合わせ、学校評価と教員評価それぞれの目的や機能の理解を深める。また、学校評価と教員評価の問題点やそれを乗り越える方法について、日本や諸外国の取組などに学びながら、具体的な提案ができるようになる。
<授業の方法>
 講義、演習、テーマについての意見発表、意見交換などを行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %学校評価・教員評価の現状分析と改善提案(レポート) 
2受講態度 30  %授業での質問、発言などの参加意欲、授業での課題に自らの意見を述べることを重視する。 
3発表/表現等 30  %国内・国外の事例調査および発表(1〜2回) 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特になし<BR><BR>以下に記すテキストと参考書の別については、講義時に説明する。
<テキスト>
  1. 福本みちよ編著 , 学校評価システムの展開に関する実証的研究, 玉川大学出版部、2013年., ISBN:9784472404665
<参考書>
  1. 田中耕治編著 , 新しい教育評価の理論と方法(理論編), 日本標準 2002年, ISBN:4820800442
  2. 勝野正章著 , 教員評価の理念と政策―日本とイギリス  , エイデル研究所 2003年 , ISBN:4871683613
  3. 窪田眞二・木岡一明編著 2004年, 学校評価のしくみをどう創るか, 学陽書房, ISBN:431361026X
  4. 刈谷剛彦他編著 , 教員評価の社会学  , 岩波書店 2010年, ISBN:4000225766
  5. 田中耕治編著 , よくわかる教育評価, ミネルヴァ書房 2012年, ISBN:4623059146
<授業計画の概要>
 各回ともに担当教員やゲスト講師の講義を聞いた後で、その回のテーマに沿って討論あるいは演習を行い、互いの認識を深める。第7回および第13〜15回には、調べ学習や授業を通じて得られた知見に基づき学習者自身が考察した内容(現状分析と改善提案)を小レポートにまとめ、プレゼンテーションを行い、互いに講評する。<BR><BR>1 イントロダクション――学校評価、教員評価の論点(鴨川・氏原)<BR>・本授業の目的、内容、方法の明示<BR> 各教員の専門分野を紹介し、講義方法を話す。<BR>・日本の学校評価、教員評価の現行制度と今後の取組課題について基礎的な知識を確認  する。<BR>2 学校評価の機能と目的(氏原・鴨川)<BR>・講義により、教育評価論の観点から学校評価の機能と目的を整理する。堀之内は実践的立場から講義を行う。鴨川は教育学の理論的立場から説明する。<BR>3 教員評価の機能と目的(鴨川・氏原)<BR>・講義により、教育評価論の観点から教員評価制度を概観し、その機能と目的を整理する。鴨川は教育学の理論的立場から講義を行う。堀之内は実践的立場から説明する。<BR>4.学校評価・教員評価と政策(鴨川・氏原)<BR>・日本における学校評価・教員評価政策の歴史と時代背景を学び、その今日的課題について改めて考える。鴨川は、比較教育学および教育政策・制度論の立場から講義を行う。堀之内が実践的立場から説明する。<BR>5 学校・教員評価と組織マネジメント(氏原内・鴨川)<BR>・文部科学省が開発した組織マネジメント研修モデル・カリキュラムについて概要を知り、そこで用いられているいくつかの演習を実地に体験する。堀之内が概要・方法を講義し、演習指導は全員で行う。<BR>6 諸外国の学校評価・教員評価1(鴨川・氏原)<BR>・海外の学校評価・教員評価の事例について紹介する。鴨川が比較教育学の立場から講義を行い、堀之内が実践的立場から補足説明を行う。<BR>7 諸外国の学校評価・教員評価2(鴨川・氏原)<BR>・海外の学校評価・教員評価について受講者自身が文献等を用いて調べる。その結果を持ち寄り、各国の特徴を整理、比較検討する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から指導・助言を行う。<BR>8 山梨県の学校評価の実態に関するヒアリング1(氏原・鴨川)<BR>・学校管理職を招き学校評価の実態についてヒアリングを行い、そのメリットやデメリットを考察する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から議論のファシリテートおよび指導・助言を行う。<BR>9 評価者の側からみた教員評価の実際と課題に関するヒアリング(氏原・鴨川)<BR>・学校管理職を招き教員評価の実態についてヒアリングを行い、そのメリットやデメリットを考察する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から議論のファシリテートおよび指導・助言を行う。<BR>10 山梨県の学校評価の実態に関するヒアリング2(氏原・鴨川)<BR>・行政担当者を招き学校評価の実態についてヒアリングを行い、そのメリットやデメリットを考察する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から議論のファシリテートおよび指導・助言を行う。<BR>11 被評価者の側から見た教員評価の実際と課題1<BR>―ロールプレイの準備(氏原・鴨川)<BR>・次々回のロールプレイに先立ち、各自が自己観察書の「今年度の具体的な目標設定・目標達成のための具体的な手立て」を記入・作成する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から議論のファシリテートおよび指導・助言を行う。<BR> 12 被評価者の側から見た教員評価の実際と課題2<BR>―ロールプレイ(鴨川・氏原)<BR>・受講者でグループを編成し、評価者、被評価者、観察者の役割を交代で担当し、実際にそれぞれの立場で教員評価の面談を体験する。その実体験をべースに教員評価のメリットやデメリットを考察する。授業者はそれぞれの専門分野の立場から議論のファシリテートおよび指導・助言を行う。<BR>13 山梨・日本国内外の事例に学ぶ今後の学校評価・教員評価(鴨川・氏原)<BR>・山梨の学校評価・教員評価について受講者自身がまとめたレポートをもちよって相互比較し、山梨県の特徴を整理、検討する。堀之内は日本国内、鴨川は海外の先進事例などを踏まえて指導・助言を行う。<BR>14 学校評価の現状分析と今後への提案(鴨川・氏原)<BR>・授業を通じて得られた知見に基づき学習者自身が考察した学校評価の現状分析と改善提案を小レポートにまとめ、プレゼンテーションを行う。授業者はそれぞれの専門分野の立場から指導・助言を行う。<BR>15 教員評価の現状分析と今後への提案(鴨川・氏原)<BR>・授業を通じて得られた知見に基づき学習者自身が考察した教員評価の現状分析と改善提案を小レポートにまとめ、プレゼンテーションを行う。授業者はそれぞれの専門分野の立場から指導・助言を行う。