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授業科目名
指導教員
機能微生物資源工学特論
柳田 藤寿/岸本 宗和
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
418380 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
 微生物の中で乳酸菌は発酵食品や食品加工に利用されるだけでなく、人間や動物の腸管などでも重要な役割を演じている。乳酸菌に関する研究は近年多くの実用的知見も蓄積された。さらに分子遺伝学的研究も急速に進展し、乳酸菌のもつ健康的意義に強い関心が寄せられている。そこでこれら乳酸菌や発酵食品の栄養生理効果としての整腸作用、血圧降下作用、制癌・免疫賦活作用など、微生物資源(食品)と健康を中心に講義する。
[到達目標]
微生物の基本知識を再確認させ、最新の研究内容を理解させる。さらに乳酸菌や酵母に関する理解も深める。
[専攻の目標と講義の目標との関連性]
幅広い視野を持つ学生を育てるために、微生物の広い分野で講義を行う。
[必要知識・準備]
微生物学および生化学について、講義開始前にこれらについてよく復習しておくこと。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %レポートを提出し評価の対象とする。 
2受講態度 30  %授業における発言内容や積極性を評価の対象とする。 
3発表/表現等 30  %テーマを決めて発表会を行い、評価の対象とする。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
1.乳酸菌の定義と分類・同定<BR>   乳酸菌の定義について説明する。さらに、乳酸菌の分離方法、培養方法、<BR>   保存方法、同定方法などについいて講義する。<BR>2.乳酸菌の構造と菌体成分<BR>   乳酸菌の形態と構造や細胞壁の構造と成分について講義する。<BR>3-4.乳酸菌の栄養・代謝<BR>   乳酸菌のエネルギー代謝(ホモ型乳酸発酵、ヘテロ型乳酸発酵)や乳酸菌の<BR>   栄養要求性などについて講義する。<BR>5-6.乳酸菌の利用<BR>   乳酸菌の生産する抗菌活性物質(バクテリオシン)について講義する。<BR>7.乳酸菌および発酵食品の栄養生理効果<BR>   乳酸菌を利用した発酵食品 ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料、清酒、ワイン、<BR>   味噌、醤油等について講義する。<BR>8-10.酵母の分類と同定<BR>   酵母の分離、培養方法、同定方法などについて講義する。<BR>10-12.酵母の栄養・代謝<BR>   酵母の物質代謝とワインの香味成分の生成について講義する。<BR>13-15.酵母の育種と利用<BR>   酒類醸造における酵母の育種と利用例について講義する。