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授業科目名
指導教員
構造生命科学特論
大山 拓次
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
414230 B 2 (未登録) 1 後期 VI
[概要と目標]
生体内には何万種類というタンパク質が存在し、それぞれが固有の機能を発揮するのはもちろんのこと、時間的空間的に無限といえるプロテインネットワークを形成し、相互に連携しながら複雑な生命現象を支えている。そのため、わずかなタンパク質の機能低下も深刻な疾病を招く。本講義ではタンパク質の構造と機能の相関、結晶構造解析を始めとする種々の立体構造解析法やバイオインフォマティクスなどの最先端の技術を駆使して得られる生命情報の特性を理解し、タンパク質立体構造に基づいて生命現象を深く理解し考察する能力を養う。
[到達目標]
タンパク質の構造−機能相関、プロテインネットワークの概念と重要性について理解し、メカニズム未知の生命現象や疾病について、バイオインフォマティクスを駆使して関与因子群の推定、およびそれらの構造と機能を合理的に予測できるようになること。
[専攻の目標と講義の目標との関連性]
タンパク質の構造と機能について修士レベルの知識を有すること。
[必要知識・準備]
タンパク質の構造と機能について修士レベルの知識を有すること。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %構造生物学的知識の理解度と分析力を評価する。 
2受講態度 40  %討論参加への積極性とその討論内容を評価する。 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. 構造生命科学に関する英語の学術論文
[講義項目]
第1回 構造生命科学の概要<BR>第2回 X線結晶構造解析の原理:実空間と逆空間、構造因子と電子密度<BR>第3回 X線結晶構造解析による構造解析法および構造精密化法<BR>第4回 タンパク質を中心とした生体高分子結晶学の理論と実践<BR>第5回 生体高分子結晶を用いたX線回折データ収集の実際<BR>第6回 シンクロトロン放射光(SR)<BR>第7回 X線小角散乱法(SAXS)とX線自由電子レーザー(XFEL)を用いた構造解析法<BR>第8回 超高分解能電子顕微鏡による立体構造解析<BR>第9回 生体分子装置(生体超分子複合体)の構造と機能<BR>第10回 プロテインネットワーク<BR>第11回 天然変性タンパク質の機能<BR>第12回 配列データベース、構造データベース、統合データベースの活用<BR>第13回 バイオインフォマティクスを用いたタンパク質の構造および機能予測<BR>第14回 データベースサーベイツールを用いた超分子複合体モデリング<BR>第15回 総括