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授業科目名
指導教員
発生工学特論
若山 照彦
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
414215 B 2 (未登録) 1 後期 VI
[概要と目標]
発生工学とは動物解剖学、生殖生理学および発生生物の知識をもとに、動物の生殖・発生過程に様々な人為的操作を加え、人類にとって有用な新しい生命を作り出すための技術である。発生工学特論では、学部で学んだ基礎技術を実際にどうやって様々な分野へ応用していくのか理解する。
[到達目標]
発生工学と呼ばれる個々の技術について原理と方法を学び、利用価値について理解する。そしてこの技術によって将来どの様なことが可能になり、人々の生活をどう改善するか、および生命操作という倫理問題についてグループディスカッションや実験結果を通じて詳しく討論する。そして自分がどうすれば人類に貢献することができるのかを学ぶ。
[専攻の目標と講義の目標との関連性]
発生工学は生命を理解する重要な研究手段であるだけでなく、医療や農業への応用も期待されている。本講義では発生工学の基本と応用を理解することを目標とし、専攻ではこの技術を広く応用することを目標とする。
[必要知識・準備]
動物解剖学、発生工学
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %与えられた課題に対して的確に答えているか。自分の意見が述べられているか。 
2受講態度 30  %自ら参加しようとしているか 
3発表/表現等 40  %自分の意見をはっきりと述べられるか。 
[教科書]
  1. 佐藤英明・河野友宏・内藤邦彦・小倉淳郎, 哺乳動物の発生工学, 株式会社朝倉書店, ISBN:978-4-254-45029-3
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
第1回:発生工学の概要 発生工学の歴史、生命操作の目的と応用例を紹介する<BR>第2回:卵子と精子の生物学 卵子および精子の形成、減数分裂、構造と機能を学ぶ。<BR>第3回:妊娠のメカニズム 卵巣と子宮、およびホルモンの関係について<BR>第4回:受精のメカニズム 精子が受精する方法と、卵子の受精後の変化について<BR>第5回:体外受精 哺乳類の体外受精の歴史と原理を学ぶ<BR>第6回:顕微授精 不妊症への応用方法を学ぶ。<BR>第7回:生殖細胞の保存について 卵子、精子および初期胚の凍結保存方法とその価値を学ぶ。<BR>第8回:保存技術を応用した例 どんな利用例があるのか。宇宙生殖実験など。<BR>第9回:性の制御 精子および初期胚での性判別及び制御について学ぶ。<BR>第10回: キメラ技術 キメラマウスの利用価値と方法を学ぶ。<BR>第11回: 胚性幹細胞とその利用 ES細胞の樹立方法と利用価値を学ぶ。<BR>第12回:遺伝子改変動物の作出 遺伝子導入および遺伝子組み換え動物について学ぶ。<BR>第13回:クローン技術 クローン動物の作り方と利用価値を学ぶ。<BR>第14回:絶滅動物の復活 クローン技術などを利用して絶滅動物の復活方法を学ぶ。<BR>第15回:動物愛護と生命倫理 生命操作という技術にはどの様な倫理問題が生じるのか学ぶ。