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授業科目名
担当教員
機械工学デザインIII
野田 善之/伊藤 安海
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TME206 1 ME,D 2 後期 III-1-IV-1
[概要]
機械設計と機械製図の基礎力を養うことを目的とした演習・実習を行う。前半の授業では,実際の機械の設計,製図のプロセスを学ぶため,歯車ポンプの設計・製図に取り組む。後半は,グループワークにより,簡単な機能を実現する機械の設計,製図を行い,創造設計の困難さと楽しさを学ぶ。これらの課題を通して,機能と強度の両面を考慮した設計,機械要素部品を活用した設計について学ぶと共に,創造的に機械を設計する能力や,複雑な機械の全体像を把握しながら図面化する能力を養う。
[具体的な達成目標]
1.機械設計のプロセスが理解できる。<BR>2.機械の製図則を理解し,簡単な機械の図面程度であれば,何かを参考にすることなく作成できる。<BR>3.機能,強度などを考慮して,適切な機械要素の選択や,加工部品の設計ができる。
[必要知識・準備]
『基礎工学』部門に相当する科目の中では,特に「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」で学ぶ機械製図,「ものづくり実習I」で学ぶ機械工作法の基礎知識を修得しておくこと。<BR>☆カリキュラムの中の位置づけ<BR>本科目は「履修順序指定科目」であり「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」を履修していなければ受講できない。また,『基礎工学』部門の「ものづくり実習II」とは,必要な知識を相互補完する場合があるので,これらの科目を同時に履修すること。<BR>1.機械工学デザインI,IIで学ぶ日本工業規格「機械製図」に関する知識<BR>2.基礎的な材料力学に関する知識<BR>3.平歯車に関する知識<BR>(注意)本科目は「履修順序指定科目」であり,「機械工学デザインI」および「機械工学デザインII」を履修していなければ,受講できない。この科目を履修する前提として,本科目の単位を取得しなければならない。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %設計書や,図面等提出物の完成度を評価 
2発表/表現等 50  %プレゼンテーションの完成度を評価 
[教科書]
  1. 林 洋次, 最新機械製図 (基礎シリーズ), 実教出版, ISBN:9784407302836
[参考書]
  1. 米山 猛, 機械設計の基礎知識, 日刊工業新聞社, ISBN:9784526032832
[講義項目]
 1.「歯車ポンプの設計(1)」<BR>    ☆歯車ポンプの基礎,設計課題の説明,歯車ポンプの分解・スケッチ<BR> 2.「歯車ポンプの設計(2)」<BR>    ☆設計書作成(吐出圧力や所要動力,吐出流量の決定など)<BR> 3.「歯車ポンプの設計(3)」<BR>    ☆設計書作成(機械材料,公差の決定など)<BR> 4.「歯車ポンプの設計(4)」<BR>    ☆設計書作成(歯車,軸の設計など)<BR> 5.「歯車ポンプの製図(1)」<BR>    ☆設計書の提出,部品図の作成<BR> 6.「歯車ポンプの製図(2)」<BR>    ☆部品図の作成,部品図の提出<BR> 7.「歯車ポンプの設計(3)」<BR>    ☆組立図の作成<BR> 8.「歯車ポンプの設計(4)」<BR>    ☆組立図の作成,組立図の提出<BR> 9.「簡単な機能を実現する機械の設計(1)」<BR>    ☆設計課題の説明(機能に関する仕様提示),グループワークによる概念設計,概念設計のプレゼンテーション<BR>10.「簡単な機能を実現する機械の設計(2)」<BR>    ☆グループワークによるポンチ絵の作成1,ポンチ絵のプレゼンテーション1<BR>11.「簡単な機能を実現する機械の設計(3)」<BR>    ☆グループワークによるポンチ絵の作成2,ポンチ絵のプレゼンテーション2<BR>12.「簡単な機能を実現する機械の設計(4)」<BR>    ☆グループワークによる設計書作成<BR>13.「簡単な機能を実現する機械の製図(1)」<BR>   ☆設計書の提出,グループワークによる計画図の作成1<BR>14.「簡単な機能を実現する機械の製図(2)」<BR>    ☆グループワークによる計画図の作成2<BR>15.「簡単な機能を実現する機械の製図(3)」<BR>    ☆計画図の提出,プレゼンテーションによる成果発表<BR>なお,各回の授業内容は,進捗に応じて変更する場合がある。
[教育方法]
・設計のプロセスを個々の段階に分解してとらえ,それぞれの段階ごとに講義(一部,演習を含む)を行った後,自らの設計課題を完成させていく形式の授業とする。<BR>・大学院生によるティーチング・アシスタント制を採用することで、きめ細やかな指導を行う。<BR>・グループで一つの設計課題に取り組み,共同で一つの機械を設計する経験が積めるようにする。<BR>・学生が主体となって,設計案のプレゼンテーションや,この案に対する討論を行うための時間を設ける。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
・講義に関する連絡はYins-CNSを通じて行う。<BR>・オフィスアワーは火曜日15:30〜16:30。