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授業科目名
担当教員
ディジタル回路
大木 真
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TEE112 2 EE,ES 1 後期 III
[概要]
この講義では,現代のコンピュータ・計測制御機器・通信システムなどのハードウェア的な基礎であるディジタル回路について解説する.現代のディジタル回路では,ハードウェア記述言語(HDL)を用いた設計が主流であり,設計された回路はディジタル集積回路によって実現される.そこで,この講義ではディジタル回路の基礎知識とともにHDLの基礎についても解説する.
[具体的な達成目標]
(ア)数を2進数・8進数・16進数で表現することができる.<BR>(イ)真理値表,論理式,回路図の基礎を理解し,それらを相互に書き換えることができる.<BR>(ウ)論理式を簡単化することができる.<BR>(エ)VHDLの基礎を理解し,簡単な回路を記述できる.<BR>(オ)組合せ論理回路の設計法を理解し,簡単な回路を設計できる.<BR>(カ)フリップフロップの動作を説明できる.<BR>(キ)状態遷移表・状態遷移図を用いて順序回路を表現することができる.<BR>(ク)フリップフロップを用いて簡単な順序回路を設計できる.<BR>(ケ)基本的なディジタル−アナログ変換回路の種類と特徴を説明することができる.
[必要知識・準備]
高校で学ぶ数学,「情報処理入門」で学ぶ計算機の使用法
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 70  %小テスト/レポート問題と総合して,達成目標の60%を達成しているかを評価する.割合は講義の進捗に応じて変更されることがある. 
2小テスト/レポート 30  %試験・期末期と総合して,達成目標の60%を達成しているかを評価する.割合は講義の進捗に応じて変更されることがある. 
[教科書]
  1. 肥川宏臣, ディジタル電子回路, 朝倉書店, ISBN:9784254229042
[参考書]
  1. 猪飼國夫・猪飼維斗, 改訂新版 定本ディジタル・システムの設計, CQ出版, ISBN:9784789838924
  2. 角南英夫, 半導体メモリ, コロナ社, ISBN:9784339007985
  3. R.L.Tokheim, Schaum's outlines of Digital Principles, McGrawHill, ISBN:978-0070650503
[講義項目]
 1.アナログとディジタル,記数法と符号系<BR> 2.ディジタル回路の基礎(論理代数,基本ゲート回路)<BR> 3.ディジタル回路の設計(真理値表,論理式,回路図,HDL)<BR> 4.論理関数の簡単化(カルノー図)<BR> 5.VHDLの基礎(基本構文,シミュレーションとテストベンチ)<BR> 6.組合せ論理回路(比較回路,加減算回路)<BR> 7.組合せ論理回路(マルチプレクサとデマルチプレクサ,エンコーダとデコーダ)<BR> 8.フリップフロップとレジスタ<BR> 9.順序回路(非同期式カウンタ)<BR>10.順序回路(同期式カウンタ,状態遷移表と状態遷移図,順序回路の設計法)<BR>11.メモリ素子(ROM,SRAM,DRAM,不揮発性メモリ)<BR>12.ディジタル・アナログ変換(オペアンプ,D/Aコンバータ,A/Dコンバータ)<BR>13.総合演習<BR>14.総括評価・まとめ<BR>15.解答解説・まとめ
[教育方法]
1.講義ではプロジェクタと黒板を併用して説明を行う.<BR>2.講義終了時に出席確認を兼ねた練習問題を課し,提出させる.次回講義の開始時に練習問題の解答解説を行い,受講生に自身の理解度を確認させる.ただし,これら練習問題は受講生の理解度の自己確認のためのものであり,成績評価には用いない.<BR>3.必要に応じて小テストまたはレポートを課す.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
追試・再試は原則として行わない.