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授業科目名
担当教員
環境生物工学
遠山 忠
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE322 2 CE,CL 3 後期 II
[概要]
地球上の様々な現象には生物活動がかかわっており、日常生活や産業活動の維持、発展にも生物活動や機能が欠かせない。<BR>本講義は、「環境」と「生物」をキーワードとして、多様な生物機能・反応の基礎を解説するとともに、地球環境や生態系の維持にかかわる生物機能、ものづくり分野、医療・医薬品分野、環境工学分野にかかわる生物機能、さらに、持続可能な社会創造につながる生物機能を最先端の研究や具体的な事例などを紹介しながら解説する。<BR>生物学、生態学や生命科学などの基礎知識を獲得するとともに、身の回りの生活、エネルギー、資源や地球環境問題などにかかわる実践的な知識を獲得することを目指す。さらに、それらの知識を持続可能な社会に向けた課題解決や設計・計画に応用できる能力を身に付けることを目指す。
[具体的な達成目標]
1.生物工学の基礎となる細胞の構造と機能について理解する。<BR>2.生物機能・反応の中核となるエネルギー代謝・物質代謝について理解する。<BR>3.生物機能・反応と生態系での物質・エネルギー循環のかかわりを理解する。<BR>4.ものづくり分野、医療・医薬品分野、環境工学分野に応用できる生物機能を理解する。<BR>5.持続可能な社会創造における生物機能の役割を理解する。
[必要知識・準備]
生物学の基礎知識と重なりを持ちながらさらに発展した内容を扱うため、基礎生物学を履修していると理解が充実する。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %理解度を評価する。 
2試験:中間期 50  %理解度を評価する。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
本講義は以下の項目に沿って進め、予習・復習課題を実施して理解度を深める。<BR><BR>1.ガイダンス<BR>2.環境生物の分類、分布と生育、誕生と進化<BR>3.生物の細胞構造と細胞機能<BR>4.生物のエネルギー代謝<BR>5.生物の物質変換機能<BR>6.生態系における物質循環とエネルギー循環<BR>7.環境形成と環境微生物:陸環境、水環境、気圏環境中の微生物と極限環境微生物<BR>8.中間試験(総括とまとめ)<BR>9.環境微生物の解析とモニタリング<BR>10.生物反応動力学<BR>11.環境汚染と生物:生物機能を活用した環境浄化、廃水処理<BR>12.エネルギーと生物:生物機能を活用したエネルギー生産<BR>13.持続可能な社会創造への生物機能の応用<BR>14.生物機能を活用した革新的生産技術の最前線<BR>15.最終評価(総括とまとめ)<BR><BR>予習:毎回の講義前に予習課題(講義内容サポートシート)を実施する。<BR>復習:毎回の講義後に復習課題(講義内容確認シート)を実施する。
[教育方法]
上記の項目に関する講義を中心に進めるが、一部で実験にも取り組み講義内容の理解を深める。<BR>毎回の講義を行う前に予習課題(講義内容サポートシート)を実施し、講義内容の理解度向上を図る。<BR>また、毎回の講義後に復習課題(講義内容確認シート)を実施し、講義内容の理解を深める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
C.専門基礎学力
 社会基盤の設計・施工や環境保全技術を習得するための基盤として、構造力学、土木材料学、地盤工学、計画学、水理学及び環境工学などの専門基礎学力を身に付ける。
E.学習および問題解決能力
 専門基礎に関する演習科目において、自発的・継続的に学習する能力を身に付けるとともに、社会的要請や社会環境の変化に柔軟に対応し問題を解決する能力を獲得する。
F.問題の把握および解決能力
 社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。
[その他]
本授業科目は、以下のような位置づけである。<BR>土木環境デザイン、エンジニアリングデザイン入門→ 衛生工学及び演習→ 環境生態学、環境工学概論→ 環境工学実験、水処理工学、廃棄物管理工学、水質学→ 環境生物学