授業科目名				担当教員
土質工学第二				後藤　聡
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
TCE313	2	CE,CL	3	後期	火	III
［概要］
構造物およびその基礎を設計・施工する場合には、それらを支える地盤の支持力を正確に事前評価しておく必要がある。この観点から各種の条件下における地盤の支持力を評価する方法について、幾つかの課題の演習を交えながら学習する。<BR>　また、地盤の支持力が不足する場合には、圧密排水の促進、セメントによる地盤改良、砂置換工法などによって、地盤の強度を人為的に増大させる地盤改良工法が図られる。これらの地盤改良工法の原理、分類、調査・設計方法などについても、幾つかの課題の演習を交えながら学習する。<BR>　本講義では、地盤の支持力の評価方法と地盤改良工法の原理と設計方法について理解することを目標とする。
［具体的な達成目標］
支持力理論や地盤改良等に関する基礎知識の習得およびそれらに基づいた土質工学分野での問題解決能力を開発する。
［必要知識・準備］
地盤工学の中での応用分野である、支持力と地盤改良について学習することを目標とする。必要な科目として以下が挙げられる。<BR>・土質力学及び演習第一、土質力学第二<BR>・土質工学第一<BR>・構造力学<BR>・微分方程式<BR>加えて，授業前の予習，授業後の復習をしっかり行うことが必要である．
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  40  % 理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。  2 試験：中間期  40  % 理解度と応用力を評価するために計算および記述式試験を行う。  3 小テスト／レポート  20  % 理解度と応用力を評価するために、レポート課題を出す。
［教科書］
安田進、山田恭央、片田敏行, 大学土木 土質力学(改訂2版), オーム社, ISBN:978-4274216435 安田進、片田敏行, 後藤聡, 塚本良道, 吉嶺充俊, わかる土質力学　220問, 理工図書, ISBN:978-4844606918
［参考書］
石原研而, 第２版　土質力学, 丸善, ISBN:4621049488 石原研而、木村孟, 土木工学体系　８　土質力学, 彰国社版, ISBN:4395400086 澤孝平、渡辺康二、沖村孝、ｌ青木一男、佐野博昭, 地盤工学, 森北出版, ISBN:4627406614 安田進、山田恭央、片田敏行, 大学土木　土質力学, オーム社, ISBN:4274131181
［講義項目］
＜講義項目＞<BR>　　１．地盤の支持力の概要、構造物基礎の種類<BR>　　２．浅い基礎の支持力（１）<BR>　　３．浅い基礎の支持力（２）<BR>　　４．地盤の弾性沈下（１）<BR>　　５．地盤の弾性沈下（２）<BR>　　６．深い基礎の支持力（１）<BR>　　７．深い基礎の支持力（２）<BR>　　８．中間試験と総括<BR>　　９．地盤改良工法の意義と分類<BR>　１０．物理的改良工法、化学的改良工法（固結工法）の原理<BR>　１１．地盤改良としての液状化対策工法<BR>　１２．総合問題（１）<BR>　１３．総合問題（２）<BR>　１４．総合問題（３）<BR>　１５．評価：総括・まとめ<BR><BR>予習：次回の講義内容について，教科書・演習書・資料をよく読んでおくこと．<BR>復習：授業で行った例題・演習について，自力で解いておくこと．
［教育方法］
・講義により基本的な原理等を説明し、演習問題を解くことにより理解を深める。<BR>・例題や演習問題の解説を授業で行う。<BR>・実際の適用事例は現場の写真等を紹介して分かりやすいようにする。<BR>・総合問題では，土質力学および土質工学に関する総合的な演習問題を解く．<BR>・建設工学実験？で検討した強度定数を用いて、地下水位が低下した場合、長期または短期安定問題、地震時等の設計条件において、浅い基礎および深い基礎の設計演習を行う。
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《土木環境工学科》 F.問題の把握および解決能力 　社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。 ◎
［その他］
本授業科目は，以下のような位置づけである．<BR><BR>応用物理学　→　土質力学及び演習第一　→　土質力学第二　→　建設工学実験II，土質工学第一　→　土質工学第二