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授業科目名
担当教員
基礎化学III
遠山 忠
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
TCE204 2 CE,CL 2 後期 III
[概要]
多様な有機化合物を生む結合の成り立ちを理解し、有機化学における命名法、構造、反応についての基礎的なルールを習得したのち、身近な生体分子やプラスチックの構造上の特徴と機能を説明できることを目標とする。また、環境・エネルギー・資源問題と持続可能な社会システムに直接・間接にかかわる有機化学の知識を理解することで、環境工学においての実践的な知識の獲得を目指す。
[具体的な達成目標]
1.電子軌道と関連付けて炭素の結合を説明することができる。<BR>2.有機化合物の命名法と分子式を理解し、逆にそれらの構造を書くことができる。<BR>3.構造や官能基から有機化合物を分類することができる。<BR>4.異性体を理解し、構造の違いを図示することができる。<BR>5.代表的な生体分子の特徴を解説することが出来る。<BR>6.代表的な人工高分子の特徴と簡単な合成反応を表すことができる。<BR>7.代表的な有害有機化学物質を解説することができる。<BR>8.持続可能な社会システムにつながるグリーンケミストリーの基礎を理解することができる。
[必要知識・準備]
高校の化学と重なりを持ちながらさらに発展した内容を扱うため、高校の化学の知識があることが望ましい。基礎化学I・IIを履修していると理解が充実する。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %後半の講義理解度 
2試験:中間期 50  %前半の講義理解度 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 山口良平、山本行男、田村類, ベーシック有機化学, 化学同人, ISBN:978-4-7598-1439-2
  2. 川端潤, ビギナーズ有機化学, 化学同人, ISBN:978-4-7598-1539-9
[講義項目]
本講義は以下の項目に沿って進め、予習・復習課題を実施しながら理解度を深める。<BR><BR>1.はじめに(ガイダンス)<BR>2.有機化合物の電子構造<BR>3.有機化合物の化学結合<BR>4.有機化合物の電子の動き<BR>5.有機化学反応の基礎<BR>6.有機化合物の分類と命名法<BR>7.異性体と立体構造<BR>8.中間試験(前半部分の総括とまとめ)<BR>9.脂肪族化合物の基本骨格と反応<BR>10.芳香族化合物の基本骨格と反応<BR>11.生体を構成する有機化合物と生物反応の中心となる有機化合物<BR>12.有機機能材料としての高分子ポリマー<BR>13.環境有機化学:化学物質と環境汚染<BR>14.グリーンケミストリー:持続可能な社会のための化学<BR>15.最終試験(総括とまとめ)<BR><BR>予習:毎回の講義を行う前に予習課題(講義内容サポートシート)を実施する。<BR>復習:毎回の講義を行った後に復習課題(講義内容確認シート)を実施する。
[教育方法]
講義形式で進める。<BR>毎回の講義を行う前に予習課題(講義内容サポートシート)を実施し、講義内容の理解向上を図る。<BR>毎回の講義を行った後に復習課題(講義内容確認シート)を実施し、講義内容の理解を深める。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
B.技術者としての知的基盤の形成
 土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。
[その他]
本授業の科目は、以下のような位置づけである。<BR>基礎化学I → 基礎化学II → 基礎化学III