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授業科目名 地域経営論
時間割番号 LSS317
担当教員名 菊地 淑人
開講学期・曜日・時限 前期・木・V 単位数 2
<対象学生>
3年生
<授業の目的および概要>
 持続可能な地域社会の形成のために観光が果たす役割は一層大きくなりつつある。本講義では、(1)観光に関する政策的動向、(2)地域資源の保全と観光まちづくりへの展開、(3)観光計画の役割と策定の考え方について学ぶことで、観光をツールとした地域経営のあり方を考える。なお、(2)では、とくに文化資源・自然資源に注目して、その掘り起こしや保護継承、まちづくりや観光地づくりへの展開等について学ぶことで、地域の個性を大切にした地域づくりのあり方を考える。<BR>※本授業科目は、「COCコース別専門科目」である。
<到達目標>
1)観光政策の歴史的変遷及び近年の施策の概要を理解する。<BR>2)地域資源の保全継承のための法制度及びまちづくり、観光地づくりへの展開について理解する。<BR>3)観光計画の意義や策定の考え方について理解し、自ら立案するための基本をおさえる。
<授業の方法>
 スライド、映像等を用いた講義形式を基本に進めるが、適宜、受講生に自らの考え方などについて発言等を求め、双方向の授業としていく。各回の終わりに、講義内容に対する自らの考え方・質問・感想等をリアクションペーパーにまとめる時間を設け、その提出を求める。また、一部の回では、観光政策の立案等に関する演習及び発表を行う。詳細は初回授業時に説明する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %講義内容の理解度、事象に対する論理的分析力 
2受講態度 30  %講義に対する意欲と関心、講義内容に対する課題意識 
3発表/表現等 20  %講義内容、演習内容の理解度 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・自分の考え方や意見を臆せず話せることは社会に出てからも大切な能力である。授業では受講生の積極的な発言を期待する。<BR>・問題意識をもって観光地を訪れるなど、日頃から地域社会と観光等の関係性について考えることを心がけてほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 岡本伸之編, 観光学入門 ポスト・マス・ツーリズムの観光学, 有斐閣, ISBN:978-4641121300
  2. 西村幸夫編, 観光まちづくり―まち自慢からはじまる地域マネジメント, 学芸出版社, ISBN:978-4761531683
  3. 安島博幸編, 観光まちづくりのエンジニアリングー観光振興と環境保全の両立, 学芸出版社, ISBN:978-4761512651
  4. 観光庁, 観光白書 平成28年版, 昭和情報プロセス, ISBN:978-4-907343-09-5,
    (
    国土交通省ウェブサイトからデジタル版を入手可能)
<授業計画の概要>
1 ガイダンス:観光と地域づくり <BR>2 地域のイメージ/観光客(ゲスト)と観光地(ホスト)<BR>3 「持続可能な開発」と観光<BR>4 観光による地域経営の歴史的展開<BR>5 観光地と観光資源/観光における行動/着地型観光とニューツーリズム<BR>6 日本の観光政策(1):機関・法・政策 <BR>7 日本の観光政策(2):着地型観光の広まり<BR>8 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(1)<BR>9 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(2)<BR>10 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(3)<BR>11 観光計画の意義と方法/計画策定の実際(1)<BR>12 計画策定の実際(2)<BR>13 観光政策立案演習(1):SWOT分析ほか<BR>14 観光政策立案演習(2)/合評<BR>15 まとめ/試験