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授業科目名 地域計画学
時間割番号 LSS232
担当教員名 大山  勲
開講学期・曜日・時限 後期・火・V 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
本講義で扱う「地域」とは、都市から農山漁村までを含み、さらに国土全体から身近な生活空間までを含む。そして、その地域における様々な開発や自然環境保全および地域で展開される産業・経済・社会・文化等の諸活動の活性化と持続のための計画制度の基礎を学ぶ。さらに、地域の持続と活性化を進めるためには現行の計画制度には限界があることを理解し、それを改善するための合意形成の重要性とその方法を理解する。これらを理解するために、まず計画の歴史、わが国の計画の体系、計画策定手法を学習した上で、各計画制度の内容と課題を学習する。
<到達目標>
1)わが国の地域計画の歴史と思想を理解する。<BR>2)わが国の地域計画のうち法定として運用されている各種計画制度(都市計画法を中心として、建築基準法、景観法、自然環境保全法等・・・)に関する法令と公共事業の内容を理解する。<BR>3)地域計画において人と人の共生(市民行政協働やコミュニティ主体の活動)や自然や人の共生(自然環境や防災を踏まえた計画)の考え方を理解する<BR>4)身近な地域の特徴を把握し課題を見いだすことができる。
<授業の方法>
講義と調査レポート演習・発表を中心に授業を進める。実際に見て実感を持つことが大事であるので、調査レポートを課す。講義ではできるかぎり現場の事例を紹介する。地域計画技法の基礎的知識を深めるとともに、将来、地域の活性化に挑む者の備えるべき、哲学・思想・倫理のあり方を考えてもらいたい。<BR>講義資料は事前にCNSを通じて配布するのでそれを予習し講義に臨む。講義中での解説を資料やノートに筆記していく形で講義をすすめる。講義後は関連する項目を参考書等で調べて復習し、知識を整理してほしい。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %基礎的な知識の定着および考える力を評価する 
2小テスト/レポート 50  %講義の理解力、現地の観察力、自ら調べ整理する能力、レポートの発表または他の人の発表に対するディスカッション能力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
主体的な学習を前提として講義をすすめます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山下祐介, 限界集落の真実, ちくま新書,
    (2012)

  2. 根本祐二, 豊かな地域はどこがちがうのか, ちくま新書,
    (2013)

  3. 大江正章, 地域の力, 岩波新書,
    (2008)

  4. 久隆浩, 都市・まちづくり学入門, 学芸出版社,
    (2011)

  5. 脇田祥尚, みんなの都市計画, 理工図書,
    (2009)
<授業計画の概要>
第1回:講義概要、都市と農村<BR>第2回:居住環境づくりの歴史と思想1(古代〜近世)<BR>第3回:居住環境づくりの歴史と思想2(近代以降)レポート課題1の解説<BR>第4回:わが国の近代計画制度のはじまり<BR>第5回:国土の計画<BR>第6回:法的な土地利用コントロール手法1(都市計画:計画、区域区分、開発許可制度)<BR>第7回:法的な土地利用コントロール手法2(都市計画:地域制)(様々な地域制)レポート課題2の解説<BR>第8回:法的な土地利用コントロール手法3(都市計画:地区計画制度)<BR>第9回:実現化の手法(事業)<BR>第10回:法的な土地利用コントロール手法4(都市計画白地地域の計画)<BR>第11回:国土の計画<BR>第12回:わが国の都市農村計画の概要と体系、農山漁村地域の計画<BR>第13回:地域資源の活用と地域持続(景観法、まちづくり)<BR>第14回:総括1(レポート発表とディスカッション)<BR>第15回:総括2(期末試験とその解説、授業総括)