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授業科目名 生態学
時間割番号 LEV111
担当教員名 岩田 智也
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
J過年度生
<授業の目的および概要>
個体群、群集および生態系に焦点を当て、それらの構造・機能や理化学環境との相互作用に関する基礎を学習する。さらに、農地生態系における生物群集の構造と機能や、生物群集が農業や林業、漁業などの第一次産業における生産活動に及ぼす影響についても理解を深める。ここで習得した知識と視野は、「多様性生物論」や「環境科学基礎実験II」、「環境調査実習」などの専門科目を学ぶ上での基礎となる。
<到達目標>
1)個体・個体群レベルにおける生物の振る舞いについて理解する。
2)群集レベルにおける生物集団の特徴について理解する。
3)生態系レベルにおける物質循環の仕組みを理解する。
<授業の方法>
講義形式で実施する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 35  %理解度と応用力を評価するために論述式、記述式試験を行う。とくに、到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
2試験:中間期 35  %理解度と応用力を評価するために論述式、記述式試験を行う。とくに、到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
3受講態度 30  %講義に対する姿勢を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
参考文献や関連資料は講義中に紹介する。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. A.マッケンジーほか, 生態学キーノート, シュプリンガー・フェアクラーク東京, ISBN:4-431-70911-8
  2. 宮下直・野田隆史, 群集生態学, 東京大学出版会, ISBN:978-4-13-062211-0
  3. 嶋田正和ほか, 動物生態学, 海游舎, ISBN:4-905930-46-4
  4. 日本生態学会, 生態学入門, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0598-8
<授業計画の概要>
第1回:環境と生物
 温度、水、光、土壌、地形などさまざまな非生物的環境要因について特性を学び、それらが生物に及ぼす生態学的影響について理解する

第2回:生物の適応
 生物の適応進化、生活形および生活史戦略について学習し、物理化学環境に対する適応進化について理解する。

第3回:共生
 生物種間の共進化、共生、寄生関係を学習し、生物的要因に対する適応進化について理解する。

第4回:動物の行動
 動物個体間の干渉行動や社会行動、雌雄間の配偶行動について学習し、動物の振る舞いに影響を及ぼす進化的要因について理解する。

第5回:個体群の構造と動態
 個体群の増殖モデル(マルサスモデル、ロジスティックモデル)、生命表、生存曲線について学習し、生物個体群の振る舞いについて理解する。

第6回:種間相互作用
 資源をめぐる競争、ニッチ理論および多種共存メカニズムを学習し、種間競争が生物群集の形成に果たす役割について理解する。

第7回:種間相互作用2、中間評価
 捕食および相利・片利関係を学習し、これら生物間相互作用が生物群集に及ぼす直接的・間接的波及効果について理解する。これまでの学習内容に関する中間評価も行う。

第8回:食物網
 捕食-被食関係に基づく食物網構造の特性・機能と動態およびそれらに影響を及ぼす要因について学習する。

第9回:植物群落と動物群集
 植物群落・動物群集の分布や機能群の構造を理解し、群集レベルにおける生物集団の特徴について理解する。

第10回:生物多様性
 生物多様性の評価尺度と法則性および時空間パターンについて学習し、多様性の形成・維持メカニズムについて理解する。

第11回:生態系の構造
 各種生態系の分布と特徴、栄養機能群と生態効率および生食・腐食連鎖について理解する。

第12回:生態系におけるエネルギーの流れ
 代謝(光合成と化学合成、好気呼吸、嫌気呼吸)の仕組みおよび生態系レベルの代謝速度について学習する。また、農地生態系における生物代謝および作物収量との関係についても学習する。

第13回:生態系における物質の流れ
 各種生態系(農地を含む)における炭素、窒素、リンおよび硫黄の循環とその特徴について学習する。

第14回:生態学と環境保全
 乱獲、生息地破壊、侵入種、富栄養化、砂漠化、温度上昇などの生態系を脅かす環境撹乱と、それに対する環境保全策の現状と課題について学習する。

第15回:評価:総括・まとめ