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授業科目名 動物解剖学
時間割番号 LBT206
担当教員名 若山 照彦
開講学期・曜日・時限 前期・月・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
動物解剖学は動物の体の作りや形について理解する学問である。最初に総論で解剖学の重要性を学んだあと、各臓器についてマクロ解剖学を行い、体を構成する各臓器の形、構造、機能について学ぶ。続いてミクロ解剖学を行い、各臓器を形成する細胞の種類と機能について学ぶ。後半は、発生工学を行う上でもっとも重要な器官である生殖関連の臓器について生理学的な分野も含めて詳細に学ぶ。理解力を高めるため、適時レポート提出を行い、グループディスカッション等で発表させる。
<到達目標>
動物解剖学では発生工学という学問を学ぶために必須の動物解剖学を中心に生殖生理学や発生学の基礎知識を身につける。この講義によって体を構成する各臓器の種類、機能及びその構造を理解し、それらが血液やホルモン、骨格系とどのように連携して体を維持しているのか学ぶ。とくに生殖関係の器官について詳しく学ぶ。
<授業の方法>
講義中心で、区切りごとにレポート提出。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %授業の内容だけでなく付随する知識を理解できたか 
2小テスト/レポート 20  %課題の問題点を把握し、論理的な流れに沿ったレポートが作成できたか 
3受講態度 30  %積極的に取り組み、勉学に必要な各種スキルを理解できたか 
4発表/表現等 20  %自分の意見をはっきり述べられるか 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
生物の基本です。難しくはありません。楽しく理解してください。
<テキスト>
  1. 坂井建雄、橋本尚嗣詞, ぜんぶわかる人体解剖図, 成美堂出版, ISBN:978-4-415-30619-3
  2. 日本繁殖生物学会編, 繁殖生物学, Interzoo, ISBN:978-4-89995-788-1
<参考書>
  1. 竹田津 文俊, 基礎からわかる解剖学, ナツメ社, ISBN:978-4-8163-4776-4
<授業計画の概要>
第1回:動物解剖学総論
 解剖学の歴史と学問としての重要性を学ぶ。すべての哺乳類が同じ臓器を持つことや、医学だけでなく他の分類の研究にも重要であることを理解する。

第2回:心臓と循環器系について
 何が何のために体内を循環しているのか、その種類と機能および方法を学ぶ。また心臓や血管の構造について理解する。

第3回:免疫系について
 免疫系はどの様に構成されどうやって体を守っているのか学ぶ。リンパ球にはどの様な種類があり、どこで作られ、どの様な働きをするのか理解する。

第4回:呼吸器系について
 鼻、喉、肺および横隔膜の構造を学び、呼吸の種類と酸素と二酸化炭素の交換方法を理解する。

第5回:消化器系について
 消化管(食道から大腸まで)の構造と機能について学ぶ。食べ物を消化、吸収するため、各臓器でどの様な運動や作用が起こっているか理解する。

第6回:肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓について。
 それぞれの臓器の構造と機能を学ぶ。糖、脂質、薬物代謝、ホルモンと消化酵素の生産、および尿の生産について理解する。

第7回:骨と筋肉について
 体を骨と筋肉がどの様に連携して動かしているのか学ぶ。また筋肉の種類、構造、収縮伸展の仕組み、骨の種類と機能について理解する。

第8回:脳と神経系について
 神経の種類および脳と脊椎の構造と役割を学ぶ。神経細胞による情報伝達の仕組みと伝達経路を理解する。

第9回:内分泌について
 ホルモンの種類と役割を学ぶ。ホルモンを分泌する器官のヒエラルキーとフィードバックを理解する。

第10回:生殖生理学
 次世代を作るために必須のホルモンとその流れについて学ぶ。性成熟、発情周期、妊娠維持、出産刺激、授乳などに関連するホルモンの変化を理解する。

第11回:精巣と精子
 精巣の構造と精子形成を学ぶ。完成した精子の微細構造、先体酵素、ヒストンからプロタミンへの置き換え、精子の成熟、種差などを理解する。

第12回:卵巣と卵子
 卵巣の構造と卵子形成を学ぶ。卵原細胞から卵子の成熟過程、卵子の微細構造および卵子特異的な減数分裂について理解する。

第13回:受精と着床および胎盤形成
 受精の成立条件、受精反応、胚の初期発生、着床と胎盤形成に関して学ぶ。多受精拒否機構やエピジェネテック修飾の変化、初期胚遺伝子発現などを理解する。

第14回: 個体発生
 子宮内でどの様に胎児が発育していくか学ぶ。原腸胚形成、胎児の反転、神経管や体節などの器官原基の形成、および生殖細胞の形成などを理解する。

第15回 評価:総括・まとめ
 発生工学の価値と問題点、および今後の利用方法についてグループディスカッションを行う。