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授業科目名 発生制御学特論
時間割番号 GLB508
担当教員名 岸上 哲士
開講学期・曜日・時限 前期・金・III 単位数 2
<対象学生>
バイオサイエンスコースの学生
<授業の目的および概要>
1個の受精卵から個体への発生の中で、特に初期発生について先進的な分子生物学および細胞生物学などの知見を学ぶことで様々な視点から理解し、また同時に分化全能性や多能性を総括的に理解し、発生工学を支える原理の理解を深め、新しい発生工学技術を創造する力を涵養する。
<到達目標>
哺乳類の初期発生をマウスを中心に遺伝子発現制御、細胞シグナル、エピジェネティクス、未分化性、パターニングから理解する。また授業では単なる総論の知識だけでなく、原著論文より実際の初期胚を解析した実験例やデータを考察し、実験手法や考え方も修得する。
<授業の方法>
最先端の原著論文、英語の総説や講義プリントを教材とし、それを理解するための背景について基礎から学んでいく。授業以外では、事前に渡された論文などの予習とホームワークの課題をこなすことが求められる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %哺乳類の初期発生の現象とその仕組みを様々な階層で説明できるかを評価する。 
2小テスト/レポート 30  %哺乳類の初期発生の基礎知識とその理解の程度を評価する。 
3受講態度 10  %授業中に出す課題に対するノートの内容を評価する。 
4発表/表現等 10  %予習課題を含む自発的な学習内容を発表できるかを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
基礎生物学・細胞生物学・発生生物学の基礎知識を受講の前提にしています。
<テキスト>
  1. 特に指定しない
<参考書>
  1. David Allis, Epigenetics, CSH press, ISBN:1936113597
<授業計画の概要>
第1回 哺乳類の発生の概要<BR>第2回 初期胚における細胞周期の制御<BR>第3回 初期胚における細胞シグナル<BR>第4回 初期胚における転写因子と細胞分化<BR>第5回 初期胚由来培養細胞<BR>第6回 多分化能の転写ネットワーク<BR>第7回 初期胚における遺伝子発現制御<BR>第8回 初期胚におけるヒストン修飾<BR>第9回 初期胚におけるDNAのメチル化<BR>第10回 初期胚におけるゲノムインプリンティング<BR>第11回 初期胚と生殖細胞<BR>第12回 初期胚における代謝<BR>第13回 リプログラミング-核移植<BR>第14回 リプログラミング-iPS細胞<BR>第15回 まとめ・総合討論