授業科目名
|
生物有機化学特論
|
時間割番号
|
GLB503
|
担当教員名
|
新森 英之
|
開講学期・曜日・時限
|
前期・月・II
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
修士課程1,2年生
|
<授業の目的および概要>
|
生物は物質(分子)を集合させ、巧みに機能化させることで高度な生命活動を維持している。この生命の力を様々な製造手段に先駆的に利用することができれば、環境への負荷が著しく軽減される等の新規技術開発が可能となる。また作り出された生命物質を最先端材料として利用したり、先進医療に役立てることで、人類の福祉等へ貢献できる。そこで、本講義では、生体機能の分子レベルでの先端有機化学的解説を行い、生体分子の高度な工学的応用を理解して、バイオテクノロジーとナノテクノロジーの相互関係の深化を述べる。更に近年注目されている生物有機化学関連の最先端トピックスを英文専門誌より取り上げ、生物や環境での分子の役割を詳細に講義する。専門的英文課題のレポート作成や質疑応答を授業で課し、読解力や自発的な問題点の理解力の向上を図る。
|
<到達目標>
|
・生体機能の分子レベルでの高度な理解と生体分子の工学的応用に関する基礎・応用知識の習得。<BR>・英文学術雑誌等による専門的読解力の構築。
|
<授業の方法>
|
講義
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 小テスト/レポート | 60 % | 講義内容の基礎・応用知識の理解度、問題点の探求力と解決法の提案を評価する。 | 2 | 受講態度 | 40 % | 講義での問題提起に関する討論内容と主体的意見の発表を評価する。 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
一般的な有機化学の知識を必要とする。また、有機合成化学、工業有機化学、分子生物学等の基礎を習得しておくこと。
|
<テキスト>
|
- 特に指定しない
|
<参考書>
|
- P. Y. Bruice, Organic Chemistry, Prentice Hall, ISBN:0-13-017858-6
- Robert J. Ouellette (高橋知義、堀内昭、橋元親夫、須田憲男 訳), ウーレット 有機化学, 化学同人, ISBN:4-7598-0914-7
- マクマリー(菅原二三男 監訳), マクマリー 生物有機化学(有機化学編), 丸善, ISBN:978-4-621-08282-9
|
<授業計画の概要>
|
第1回 生体分子の詳細な立体化学<BR>第2回 脂質と関連物質の化学と最先端研究への応用<BR>第3回 ビタミンの化学と最先端研究への応用<BR>第4回 糖質の化学と最先端研究への応用<BR>第5回 アミノ酸・ペプチド及びタンパク質の化学と最先端研究への応用<BR>第6回 核酸の化学と最先端研究への応用<BR>第7回 酵素と補酵素の化学と最先端研究への応用<BR>第8回 バイオミメティックケミストリーと先端研究<BR>第9回 高機能性の分子認識化学<BR>第10回 ナノバイオテクノロジーと先端研究<BR>第11回 生体超分子と生体ナノマシン<BR>第12回 高度生体材料工学<BR>第13回 バイオマテリアルにおけるナノサイエンス<BR>第14回 高度先進医用工学<BR>第15回 総括、総合討論
|