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授業科目名 西洋史特殊講義
時間割番号 EES301
担当教員名 皆川 卓
開講学期・曜日・時限 後期・金・IV 単位数 2
<対象学生>
3年生以上
<授業の目的および概要>
中・近世ヨーロッパの社会的流動性(social mobility : 地位、身分、職場、居住地などの変更)と、それが人と社会にどのような影響を与えたかという点について、最新の研究成果を論じ、それが当時の世界観と価値観にどのような変化をもたらしたかを考える。
<到達目標>
歴史に対する社会的な視点での分析能力を高めると共に、現在の激しい社会的流動性にどのように向き合うべきかを巨視的に考察し、耐える力を養う。
<授業の方法>
配布したプリントの内容に沿って、講義形式で行う。単元の終了ごとに出席カード等で質問や意見を受け付ける。成績は期末に行う定期試験と出席状況、そしてこの質問・意見の提出状況で評価する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %講義理解力/問題設定能力 
2受講態度 40  %講義理解力/問題設定能力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
グローバル化の中にある現在の社会では、国内でも国外でもかつてないほど激しい社会的流動性が起きています。現在の日本人が持つ不安感のかなりの部分がこの社会的流動性によっており、例えば失業による自殺のように、それが死をもたらすことすら珍しくありません。しかしかつてのヨーロッパ人は自ら社会的流動性を求め、その力で自らを解放しながら、社会的流動性がもたらす衝撃に耐えてきました。現在のグローバリゼーションが後戻りできない以上、私たちがこの耐性をつけるしかない時期に来ています。この授業を通じて、受講者がかつてのヨーロッパでは社会的流動性に対してどのように身を処していたのかを知り、自らの耐性を養いつつ、逆にそれを利用する能力を獲得するヒントが得られれば幸いです。
<テキスト>
  1. テキストは使用しない
<参考書>
  1. 成瀬治, 近代ヨーロッパへの道, 講談社, ISBN:406292045X
  2. 角山栄他, 生活の世界歴史(10)産業革命と民衆, 河出書房新社, ISBN:4309472206
<授業計画の概要>
1.社会的流動性とは何か(1〜2回)
2.中世の社会的流動性(3〜4回)
3.社会的流動性の舞台(1)教会(5〜6回)
4.社会的流動性の舞台(2)宮廷と軍隊(7〜8回)
5.社会的流動性の舞台(3)都市(9〜10回)
6.社会的流動性の舞台(4)教育機関とメディア(11〜12回)
7.社会的流動性の変質と新たな「社会」(13〜14回)
8.総合評価とまとめ(15回)
(予定)