授業科目名
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現代政治のイシュー
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分類・系統 | |
時間割番号
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CAS026
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担当教員名
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金 基成
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開講学期・曜日・時限
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後期・月・II
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単位数
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2
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<対象学生>
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全学部の学生。
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<授業の目的>
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この授業の目的は持続可能な発展(sustainable development)の意味と政策イシューについて理解することである。持続可能な発展とは貧困問題を克服し、かつ、環境問題を引き起こさない発展を指す。人間の基本的ニーズを充たす上で、経済発展は欠かせない条件である。しかし、その経済発展が、貧困、格差、生態系破壊といった問題を伴うものであれば、それは持続可能な発展とは言えない。我々が目指さなければならない発展は、環境的価値と社会的価値を同等に考慮に入れた経済発展のである。残念ながら、持続可能な発展は至難の課題である。持続可能な発展のためには、価値観、生産方式、消費形態、政策、政策決定の過程を変えなければならないからである。その一つ一つは、社会のルールを変える過程、すなわち政治的過程でもある。<BR> 持続可能な発展とは何か。持続可能な発展のためには、誰が、誰とともに、何を、どのようにすれば良いか。この授業は、このような論点に関する理論的及び実践的到達点を共有することを通じて、持続可能な発展に関する理解を深める場である。授業は講義と討論、2部で構成されている。第1回〜第10回の授業では講師による講義が行われる。第11回~第15回の授業では受講生による発表(一人当たり5~10分)と討論が行われる。毎年、この授業には専門分野の異なる学生が参加し、異なる観点から活発な意見交換を行っている。持続可能な発展に関心を持っている人の参加を期待する。
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No | 重要度 | 目標 | 詳細 |
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1 | ◎ | 知識と視野 | 持続可能な発展の意味及び関連する論点を理解する。 | 2 | | 能力と技能 | 異分野間コミュニケーションを体験する。 | 3 | | 人間性と倫理性 | 社会的公平性の感覚及びエコロジー的市民としての感受性を養う。 |
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<授業の方法>
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第1回〜第10回:講師のよる講義<BR>第11回〜第15回:受講生全員による発表(一人当たり5~10分)と全体討論
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート | 50 % | 複数の500字エッセー及び期末レポート。概念、論点などを的確に理解しているかどうかを総合的に評価する。 | 2 | 発表/表現等 | 50 % | 一人当たり5~10分間の発表。メインポイントの適合性、説得力などを総合的に評価する。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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毎年、全学部から40人前後の学生が参加しています。教養科目としては少し大変かも知れませんが、受講者からは、やり甲斐はあった、という評価を受けています。
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<テキスト>
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- 資料を配付します。
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<参考書>
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- 講義の時に、必要に応じて紹介します。
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<授業計画の概要>
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1.ガイダンス<BR>2.経済成長<BR>3.貧困、格差<BR>4.エコロジー危機<BR>5.持続可能な発展<BR>6.政策転換の論点(1)<BR>7.政策転換の論点(2)<BR>8.グローバルな取り組み<BR>9.ナショナルな取り組み<BR>10.ローカルな取り組み<BR>11.発表と討論(1)<BR>12.発表と討論(2)<BR>13.発表と討論(3)<BR>14.発表と討論(4)<BR>15.発表と討論(5)
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<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応> |
《土木環境工学科》 | A.技術者の責務の自覚
土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。 | ○ |
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