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授業科目名 光る分子の科学
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN023
担当教員名 佃 俊明
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
「21世紀は光の世紀」である。近年、太陽電池をはじめとした光(太陽光)を利用したエネルギー変換・貯蔵や、省エネルギーの照明、ディスプレイ開発が進められている。<BR>この講義では発光を示す化合物に焦点を当て、分子が発光する仕組みや分光法について科学的に理解すると共に、工業製品などへの応用の面から、この「光の世紀」にどのように寄与できるかを考えていく。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野発光を示す化合物を通じて、身近にある発光体の発光メカニズムについて理解し、また発光性化合物の工業的重要性について考える。
2 能力と技能光とエネルギーの関係や分光法による測定原理について理解を深める。
<授業の方法>
主にスライドを用いて講義を進めていくが、理解を深めるために随時演示実験を交える。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 45  %論述式の試験を行ない、授業内容の理解度を評価します。 
2小テスト/レポート 45  %講義後に数回、レポート提出をしてもらい、授業内容の理解度を評価します。 
3受講態度 10  %授業への参加態度を評価します。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「発光」というと身構えてしまうかもしれませんが、「蛍の光」や「ペンライト」に魅せられる人は多いと思います。そこを出発点に「なぜ光るのだろう?」という少しの疑問を持って講義に臨んでもらえればと思います。<BR>参考書の購入は必須ではありませんが、興味のある学生は購入しても構いません。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 長村利彦, 化学者のための光化学, 講談社, ISBN:4061543679
  2. 井上晴夫・高木克彦・佐々木政子・朴鐘震, 光化学I(基礎化学コース), 丸善, ISBN:462104656X
  3. 佐々木 陽一・石谷 治他, 金属錯体の光化学 (錯体化学会選書2), 三共出版, ISBN:4782705522
<授業計画の概要>
第01回 プロローグ 〜発光とは何か<BR>第02回 光とエネルギー<BR>第03回 発光のメカニズム 〜蛍光とりん光<BR>第04回 化学発光 〜蛍の光とルミノール反応<BR>第05回 物理発光<BR>第06回 発光の測定I 〜分光学<BR>第07回 発光の測定II 〜発光寿命と量子収率<BR>第08回 有機物の発光 <BR>第09回 金属錯体の発光I 〜電子の動きと発光の関係<BR>第10回 金属錯体の発光II 〜りん光発光材料へのプロセス<BR>第11回 金属錯体の発光III 〜構造による発光色のコントロール<BR>第12回 発光性クロミズム 〜物理刺激で発光色を変える<BR>第13回 発光を利用した工業製品I 〜有機EL<BR>第14回 発光を利用した工業製品II 〜レーザー、蓄光材料<BR>第15回 総括評価・まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。