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授業科目名 確率的見方
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 CAN005
担当教員名 中村 宗敬
開講学期・曜日・時限 後期・火・V 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
「確率」という概念をはっきりと捉えなおし、関連問題を具体的な事例を通して紹介する。その中でも日常的で常識的と思われる先入観によって曇らされて、意外な結果に驚く確率的パラドックスを取り上げる。人間の合理性および不合理性を振り返る契機としたい。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野自分の考えを客観的に捉え,直観や先入観の誤りを認識できる。
2 能力と技能確率を正確に理解し計算できる。
3 人間性と倫理性広い意味での確率計算に基づいて判断を下し,経済的、倫理的に適切な行動を考えることができる。
<授業の方法>
講義形式で行うが,授業に積極的に関与してもらうために,問題の解答をしてもらい,自らが考え表現する時間をとることにする。その際にグループディスカッションを何回か取り入れる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %自分が興味をもったテーマについてレポートを書く。確率に関する理解の度合いを見る。 
2受講態度 30  %提示した問題の解答により,提示した内容を積極的に考えているかを見る。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
確率という言葉にまつわるイメージのうちでも固い数学は使わずに、これが持つ不可解さ、およびそれを知り考える楽しみを体験してもらいたいと思います。常識を反映しているようでいて,日常感覚とかけ離れた確率の世界に浸ってください。数学の苦手な人も歓迎します。やさしいことを一歩ずつやって行きますが,自分で考え判断してみるという姿勢を大切にしてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 森口繁一, 応用数学夜話, 筑摩書房, ISBN:4480094063
  2. A.D.アクゼル, 偶然の確率, アーティストハウス, ISBN:4902088665
  3. D.J. ベネット, 確率とデタラメの世界, 白揚社, ISBN:4826901003
  4. 三浦俊彦, 論理パラドックス, 二見書房, ISBN:4576021669
  5. イアン・ハッキング, 確率の出現, 慶應義塾大学出版会, ISBN:4766421035
<授業計画の概要>
各回の予定<BR><BR>第1回 誕生日の迷宮 導入・実験<BR><BR>第2回 誕生日の迷宮 追加実験<BR><BR>第3回 誕生日の迷宮 展開<BR><BR>第4回 誕生日の迷宮 まとめと展望<BR><BR>第5回 情報の迷宮 導入<BR><BR>第6回 情報の迷宮 展開<BR><BR>第7回 情報の迷宮 さらなる展開<BR><BR>第8回 情報の迷宮 まとめと展望<BR> <BR>第8回 確率的見方の数学 導入<BR><BR>第9回 確率的見方の数学 展開とまとめ<BR><BR>第10回 大きい数と小さい数 導入<BR><BR>第11回 大きい数と小さい数 展開1<BR><BR>第12回 大きい数と小さい数 展開2<BR><BR>第13回 大きい数と小さい数 まとめと展望<BR>     <BR>第14回 課題探索<BR><BR>第15回 総括<BR><BR><BR>内容<BR>【誕生日問題】 教室内に同じ誕生日の人はいるだろうか。実験をしてみよう。<BR><BR>【情報の迷宮】 三択問題でよくわからない情報を教えられた。何だかよくわからなくなってしまった。悩ましい。<BR><BR>【確率的見方の数学】 大小2つのさいころを何度も投げる。小さい方の数が大きくなるのはどれくらいの頻度で起こるだろう。<BR><BR>【大きい数と小さい数】 サッカーの試合では得点はどれくらい入るのだろう。なんとなくわかりそうだ。それがわかって何が嬉しいのか。<BR><BR><BR>適宜、自力解決および討論の時間を設ける。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。