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授業科目名 医工学と現代社会
分類・系統健康福祉 科学系
時間割番号 CAH004
担当教員名 岸上 哲士
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
生命現象を物理や化学の言葉で説明しようとする生命の科学は、20世紀の後半から現在まで、めざましい進歩を遂げた。その研究の成果は、人々の生活への応用という面で、現代の医学や工学と連動し、「医工学」ともよばれるようになっている。医工学は、人の健康や社会生活に貢献する一方、多くの複雑な課題や葛藤を現代社会につきつけている。<BR> 本講義では、こうした現代の生命の科学(一般にライフサイエンスと呼ばれる)の研究成果と社会への影響について広く学ぶため、生殖補助医療技術による生命操作、抗生物質と耐性菌、原発、公害、脳死等がどのようなものであるかを種々の事例を上げて概説する。そして、それらが現代のわたしたちの生活においてどのように応用され、また影響を与えつつあるか等について論ずる。本講義により、医工学と現代社会の諸問題について正確でかつ広汎な知識を身につけ、さらにライフサイエンスへの興味およびそれらの諸問題や生命倫理への強い問題意識を醸成する。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野現在社会の生命科学と医学の進歩に伴う諸問題について、関係する科学技術や問題の背景を正確に理解し、科学技術とどうつきあうべきかについて自分の考えをもち、それを他者に対して論理的に説明することができる。
<授業の方法>
講義を主体とし、講義中に出す医工学の課題に対して自分の意見を書く作業を通じて、自分の考えをまとめる。また予習課題を通じて、自ら社会問題の背景や医工学の技術を調べることが求められる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %講義で取り上げられた様々な現代社会の問題に対する正しい理解と自分の意見の論理的な説明 
2小テスト/レポート 50  %講義中に出す課題(予習課題を含む)に対する解答内容を評価 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本講義の課題に強い興味をもって参加する学生を歓迎します。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 西沢いづみ, 生物と生命倫理の基本ノート, 金芳堂, ISBN:978-4-7653-1558-6
<授業計画の概要>
第1回 医工学の概説<BR>第2回 生殖補助医療技術と現代社会1:生殖補助医療技術<BR>第3回 生殖補助医療技術と現代社会2:卵子と精子提供<BR>第4回 生殖補助医療技術と現代社会3:代理母<BR>第5回 生殖補助医療技術と現代社会4:着床前診断<BR>第6回 生殖補助医療技術と現代社会5:出生前診断<BR>第7回 生殖補助医療技術と現代社会6:遺伝子操作<BR>第8回 医療技術と現代社会1:脳死<BR>第9回 医療技術と現代社会2:安楽死<BR>第10回 薬と現代社会1:感染症<BR>第11回 薬と現代社会2:寄生虫<BR>第12回 薬と現代社会3:薬害<BR>第13回 科学技術と現代社会1:公害<BR>第14回 科学技術と現代社会2:原発<BR>第15回 総括評価:まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。