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授業科目名 教育史を通して見る日本の近代現代
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC006
担当教員名 阿部  茂
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
現代の教育の課題を、歴史的視点を通して考察するための考え方と史資料の読み方を提示する。とくに幕末・明治以降現代に到る産業化(近代化、文明化)の進展と教育の変遷との関連をたどることによって、現代の教育・学校・子どもをとりまく状況とそこから生ずる課題を理解するとともに、それへの対応の方途を考える。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野現代の教育・学校・子どもをとりまく状況と課題を歴史をふまえて考察することができる。
2 能力と技能教育関係の史料を読解する基礎的な力を持つ。
<授業の方法>
授業は、講義形式を中心としつつ、史資料の読解にも多くの時間を割く。また、毎回授業の最後に、質問・感想等を書いてもらう。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %授業内容を理解し、史資料・参考文献を探索し、それらをもとに論理構成したレポートを作成したかどうか。 
2受講態度 50  %日常的な勉学努力を続けているか 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・史資料を通して歴史を読む作業が多いので、ただ講義を聴くだけというような態度で授業に臨まないでほしい。出典を明記した資料を多数配布するので、そのうちの何点かについては必ず自分で原典に目を通してほしい。 <BR>・改めて言う必要はないはずであるが、自分の頭と体でものごとを考えてほしい。レポートの執筆においてインターネットのホームページから、正当な引用の条件を逸脱して切り貼りをした場合については、試験におけるカンニング行為と同じとみなして、厳しく対応するので、充分に注意してほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 成沢 光, 現代日本の社会秩序<歴史的起源を求めて>, 岩波書店, ISBN:978-4-00-000651-4
  2. 山崎 正和, 柔らかい個人主義の誕生<消費社会の美学>, 中央公論新社, ISBN:978-4-12-201409-1
  3. 渡辺京二, 逝きし世の面影, 平凡社, ISBN:978-4-12-201409-1
<授業計画の概要>
01 ガイダンス<BR>02 80年代〜90年代にかけての日本の学校の変化<BR>03 江戸時代の子どもの生活<BR>04 江戸時代の育児書に見る子ども観<BR>05 江戸時代の子どもの学び<BR>06 「勉強」と立身出世<BR>07 日本人の「勤勉」<BR>08 「文明化」の課題<BR>09 日本における近代学校制度の出発<BR>10 近代の小学校の課題<BR>11 産業化・都市化・学校化の時代<BR>12 産業社会の達成<BR>13 消費社会への転形と教育<BR>14 知識社会の高度化と教育<BR>15 現代の教育課題
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。