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授業科目名 日本古代の政治と文化
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 CAC002
担当教員名 大隅 亜希子
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
日本列島に人類が生活をはじめるのはいつからであろうか。講義では、原始から奈良時代までの通史を概観しながら、日本列島で暮らした人びとの「文化」形成について考える。旧石器時代〜古墳時代までは、各時代の生活環境の変化が、技術の発達とどのようにかかわっているのかを紹介する。5世紀以降は、日本の古代社会と朝鮮半島・中国大陸との関わりについて考察する。中でも、仏教の問題に注目し、仏教という外来の思想が、6世紀以降における日本の政治システム・技術・学術の進歩に、どのような影響を与えたのかを考えてみたい。さらに、今年度も、山梨の遺跡や古代甲斐国にかかわる史料を紹介しながら、「文化の地域性」について考えてみたい。人間生活の積み重ねが文化を形成していくことに気づき、そこから他文化への興味をもつきっかけとなることを目指したい。<BR>※ COC地域志向型共通教育科目対象科目及びCOC+地域教養科目対象科目となります。 
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野日本古代の政治・社会・文化について理解し、現代へのつながり、アジアにおける日本文化の特質など、自らの問題関心を広げる。
2 能力と技能史料の解読を通して、歴史的事実を理解することができる。
3 人間性と倫理性日本の社会や文化の特質を考え、自らが考えてゆくための視点や方法を獲得する。
<授業の方法>
 具体的なテキストは指定しないが、関係する史料を、講義レジュメとして配布し、それに基づいて講義をすすめる。毎回終了時に、講義内容への質問をミニットペーパーに記入して提出してもらい、出欠と理解度(平常点)の評価材料とする。全体で6割以上の出席を、単位取得の条件とする。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %論述形式でおこなう。講義内容を踏まえた上で、自らの見解を論理的に説明する力を問う。 
2受講態度 40  %ミニットペーパーの内容から、自ら考え主体的に受講していたかを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 高校での日本史選択の有無は、講義の理解に影響しません。興味を持ち、そこから自ら考えることを重視します。現代日本をとりまく環境がめまぐるしく変化する中で、感情ではなく、冷静な視点で歴史的事象を考えることを大切にしたいと思っています。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 ガイダンス 〜地球環境の変化と日本人〜<BR>2 縄文文化の展開と地域性〜山梨の縄文文化〜<BR>3 水稲耕作の開始と弥生文化の形成<BR>4 中国史書にみる弥生時代の倭国<BR>5 邪馬台国から古墳時代へ<BR>6 4〜5世紀における朝鮮三国と倭国 <BR>7 甲斐の古墳文化<BR>8 東アジアにおける仏教文化<BR>9 仏教の伝来と飛鳥時代<BR>10 仏教建築と経典受容の歴史<BR>11 奈良時代の仏教〜僧侶・天皇〜<BR>12 正倉院文書の世界〜写経所の生活〜<BR>13 正倉院文書にみる甲斐国<BR>14 古代国家の形成と文化<BR>15 総括評価:まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。