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授業科目名 現代学校論
時間割番号 550009
担当教員名 古家 貴雄/窪島 紀人
開講学期・曜日・時限 前期・月・VI 単位数 2
<対象学生>
教育実践創成専攻1年
<授業の目的および概要>
学校教員が学校実践を進取的に切り拓いていくためには、まず現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みを理解していることが必須である。<BR>本授業では、現代学校の歴史的構造を明らかにしつつ、学校の機能と位置づけ、学校改革論の諸相について整理された認識を習得することを目的とする。
<到達目標>
(ストレートマスター)<BR>・将来のリーダーとして学校改善に関わるための基盤として、現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みを理解する。また、変化する時代状況の中で学校の変化を的確に捉える情報収集力と分析力を得る。<BR>(現職教員)<BR>・学校改善の中堅リーダーとして具備すべき、現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みの理解を、自らの教員経験のリフレクションのなかで獲得する。また、変化する時代状況の中で学校の変化を的確に捉える情報収集力と分析力を得る。<BR>・ストレートマスターと現職教員がグループ学習等をすることによって、現場の教育にも通じる協働力とコーディネート力を養う。
<授業の方法>
受講者数14名程度の少人数授業の利点を活かし、講義と演習を組み合わせて行う。特に、歴史的典型的事例、法律条文、判例を活用し、また提示される研究論文リスト中の資料を読破することをもとめる。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 30  %振り返りレポート(各週の課題について提出)の論点提示 
2受講態度 30  %授業での質問、発言などの参加意欲、授業での課題に自らの意見を述べることを重視する。 
3発表/表現等 40  %授業時の発表の質 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特になし
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 寺崎弘昭・周禅鴻, 教育の古層―生を養う, かわさき市民アカデミー出版部
  2. 藤田英典・田中孝彦・寺崎弘昭, 教育学入門, 岩波書店
  3. 佐藤秀夫, 教育の文化史(2)―学校の文化, 阿吽社
  4. 上野淳, 未来の学校建築, 岩波書店
  5. 苅谷剛彦, 学力と階層, 朝日新聞出版
<授業計画の概要>
各回とも、歴史的典型的事例・法律条文・判例をコンパクトに提示し体系化した講義、もしくはプレゼンを前半に行い、そこに実務家教員の提示する実践・研究例を組み合わせたうえで、論点整理の討議を実施する。<BR><BR>1 イントロダクション―現代学校論の課題(古家・窪島)<BR>2 現代学校の成立(古家・窪島)<BR>3 教育と学校(古家・窪島)<BR>4 学習権とその保障の構造(1)(古家・窪島)<BR>5 学習権とその保障の構造(2)(古家・窪島)<BR>6 義務教育と就学義務(古家・窪島)<BR>7 地域の教育力と学校(窪島・古家)<BR>8 学校の空間―教室という教育空間(古家・窪島)<BR>9 学校の社会的機能(1)―世代的再生産(古家・窪島)<BR>10 学校の社会的機能(2) ―進路指導(窪島・古家)<BR>11 20世紀学校改革(古家・窪島)<BR>12 学校論の構造(窪島・古家)<BR>13 現代教育改革論の諸相(古家・窪島)<BR>14・15 省察(古家・窪島)