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授業科目名 地球科学特論II
時間割番号 544093
担当教員名 福地 龍郎
開講学期・曜日・時限 前期・火・III 単位数 2
<対象学生>
1年
<授業の目的および概要>
地震が発生する地殻やマントルの物性について概観し,地震発生時の断層作用で生成する断層岩の分類と生成メカニズムについて解説する。また,各種断層岩の研究法と研究例について紹介する。授業の中では,活断層の活動性評価法についての議論も行う。
<到達目標>
地球の地殻やマントル内で発生する地震現象を正しく理解し,地震発生源である断層の研究方法を修得すると共に,地震発生予測や防災に役立つ知識を身につける。
<授業の方法>
講義及び演習形式で行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %課題レポートの内容により評価する。 
2受講態度 20  %議論への参加度により評価する。 
3発表/表現等 40  %発表内容により評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
地震や断層について共に考えて行こう!
<テキスト>
  1. A. W. Snoke,J. Tullis & V. R. Todd (eds.), Fault-related Rocks: A Photographic Atlas, Princeton University Press
  2. C. W. Passchier & R. A. J. Trouw (eds.),, Microtectonics, Springer
  3. S. D’Amico (ed.), Earthquake Research and Analysis: Seismology, Seismotectonic and Earthquake Geology, INTECH
<参考書>
  1. 島崎邦彦・松田時彦(編), 地震と断層, 東京大学出版会
  2. 林 愛明(著・訳), 地震の化石―シュードタキライトの形成と保存―, 近未来社
  3. 福地龍郎, ESR(電子スピン共鳴)法による断層活動年代測定―その原理と実践―(深田研ライブラリー63), 深田地質研究所
<授業計画の概要>
第1回:地震発生場としての地殻・マントル<BR>第2回:地震発生時の応力場<BR>第3回:断層岩の分類と生成深度<BR>第4回:断層ガウジの生成メカニズム<BR>第5回:断層ガウジの研究法と研究例<BR>第6回:カタクレーサイトの生成メカニズム<BR>第7回:カタクレーサイトの研究法と研究例<BR>第8回:マイロナイトの生成メカニズム<BR>第9回:マイロナイトの研究法と研究例<BR>第10回:シュードタキライトの生成メカニズム<BR>第11回:シュードタキライトの研究法と研究例<BR>第12回:地震エネルギー配分<BR>第13回:断層摩擦熱の解析法<BR>第14回:活断層の活動性評価法<BR>第15回:まとめ