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授業科目名 解析学特論I
時間割番号 544041
担当教員名 中村 宗敬
開講学期・曜日・時限 前期・火・II 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
文献を参照しながら、数学史的視点を取り入れて、解析学がいかに発展してきたのかを考察する。主に、近代数学の萌芽ともいえる古代ギリシャにおける数学、および現在につながる微分積分法考案以降のヨーロッパの数学を中心に時系列的に詳しく学習する。また、現在の解析学の各分野を概観し、過去の遺産が現在においてどのような役割を果たしているのか、その今日的意義についても考察する。
<到達目標>
数学の基礎的な事項を抽象・具体間で連携させて理解,表現できる。
<授業の方法>
講義および演習
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 25  %日常的学習 
2受講態度 25  %日常的学習 
3発表/表現等 50  %発表内容の妥当性、明確さ。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特になし
<テキスト>
  1. C.H.Jr. Edwards, The Historical Development of the Calculus, Springer, ISBN:978-0387943138
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
受講者との討論を交えた講義形式で進める。各回の授業の成果・課題をレポーとして次回授業時までに提出してもらう。必要文献は授業時に提示する。<BR><BR>1 現代数学の概観<BR>2 帰納的計算術と演繹的証明<BR>3 ギリシャの数学 (1)(ユークリッド原論の比例論)<BR>4 ギリシャの数学 (2)(アルキメデスの諸著作)<BR>5 微分積分法黎明期の数学<BR>6 微分積分法の勃興時の数学 (1)(ニュートン、ライプニッツを中心に)<BR>7 微分積分法の勃興時の数学 (2)(オイラーを中心に)<BR>8 和算の展開(関孝和の円理を中心に)<BR>9 19世紀の数学 (1)(コーシーの複素解析)<BR>10 19世紀の数学 (2)(ワイエルシュトラウスの解析学算術化)<BR>11 積分概念の変遷 (1)(リーマン、ジュルダンの測度論を中心に)<BR>12 積分概念の変遷 (2)(ルベーグの積分論、測度論を中心に)<BR>13 解析学の諸分野への応用 (1)(コルモゴロフによる確率論を中心に)<BR>14 解析学の諸分野への応用 (2)(ハウスドルフ測度および次元)<BR>15 総括と今日的展望