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授業科目名
指導教員
生体・材料工学特論
中山 栄浩/伊藤 安海/孕石 泰丈
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
417520 2 (未登録) 1 前期 I
[概要と目標]
講義の前半では,生体力学やメディカルエンジニアリングの概要,骨の力学,関節と軟骨,超音波診断装置,X線診断装置,核磁気共鳴画像,内視鏡,人工心臓,心臓ペースメーカー,リハビリテーション機器,福祉機器などについて講義する.<BR>講義の中盤以降では,主に工業材料に重点を置き講義を進める.具体的には,幾つかの実例を紹介する中で,ある種の金属材料が特定の機械・機器に使用されている理由いわゆる”適材適所”の考え方について,材料工学的な視点から解説する.講義では,学部および修士課程で修得した材料工学に関する基礎知識を復習しつつ,より発展的な最新技術についても解説を行い学力の更なる向上を目指す.加えて,資源循環型社会が重要であることに配慮して,金属材料のリサイクルについても学習する.
[到達目標]
講義の前半では,生体力学やメディカルエンジニアリングの概要,種々の生体計測法,福祉工学に関係するリハビリテーション機器などの知識を習得し,機械工学における力学的知識ばかりでなく,生体の力学なども含めた医学工学への応用研究を行えるような機械技術者を目指す.<BR>講義の中盤以降では,材料工学に関連する基礎知識を復習すると共に,構造用材料にかかわる先進的および革新的な技術を紹介することにより,材料工学に関する最先端の知識の拡充を図る.それにより,学術的な知識に基づいて合理的な材料選択が可能な機械系技術者の養成を目指す.
[専攻の目標と講義の目標との関連性]
本専攻では,「機械工学に関する基礎理論,基礎技術に裏打ちされ,なお斬新なコンセプトにより,新技術を取り込んだ機械の開発に当たれる人材の養成を目指す.」ことを目標としているが,この講義では「材料力学」と「材料工学」を基軸とする分野に関する先進的な知識の習得を目指す.
[必要知識・準備]
材料力学や材料工学に関する学部レベルの基礎的内容を理解していることが望まれる.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %課題に対する理解度や内容の的確さなど 
2受講態度 20  %学習意欲など 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 伊藤安海,鍵山善之, イラスト医工学 ―バイオメカニクスから医療機器・科学捜査まで―, アドスリー, ISBN:978-4-904419-69-4,
    (2017年4月発行)

  2. 機械加工学の基礎, 奥山繁樹、宇根篤暢 他, コロナ社, ISBN:978-4-339-04632-8
[講義項目]
1.生体力学とメディカルエンジニアリングの概要<BR>2.骨の力学<BR>3.関節,軟骨,靱帯<BR>4.超音波診断装置,X線診断装置,核磁気共鳴画像<BR>5.リハビリテーション機器,福祉機器<BR>6.工業材料の機械的性質<BR>7.材料の強度と破壊靭性<BR>8.切削加工<BR>9.研削・研磨加工<BR>10.特殊加工<BR>11.社会基盤材料の基礎<BR>12.鉄鋼<BR>13.銅合金およびチタン合金<BR>14.アルミニウム合金およびマグネシウム合<BR>15.特徴的な金属材料および総括