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授業科目名
担当教員
情報数学
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
253123 2 F 2 集中 (未登録) (未登録)
[概要]
情報化社会において必須となる、情報通信及び記録を安全に行うための基本的な概念や<BR>技術について講義する。これらの技術は大規模通信網における安全な通信や個人情報の<BR>秘匿などのために必要不可欠な技術である。また、これらの技術を実現し、かつ、その基礎になっている数学理論を紹介します。誰もが情報ネットワークを使って様々な社会活動を行っている現代では、手軽な方法で安全に情報を送ることが必要です。それに答えたのが公開鍵暗号です。公開鍵暗号系は、計算量の理論に基いて安全性が保証されています。また、代数学を応用したアルゴリズムでもあり、関連する理論の基礎も紹介します。実例の紹介を中心に進めて、計算をすることができるようにすることを目標にします。また、そこで使われている数学の体系の基礎的部分を理解することで、基礎学力を豊かにします。
[具体的な達成目標]
 (1) 合同式の計算.<BR> (2) 公開鍵暗号に必要となる整数計算の知識とアルゴリズム.<BR> (3) 公開鍵暗号の計算法
[必要知識・準備]
情報数学基礎、アルゴリズムとデータ構造、線形代数学。必要な知識は復習でも補う。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %達成目標がどの程度学習できているか。 
2小テスト/レポート 20  %十分に考えたレポートを提出しているか。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 笠原正雄、境隆一, 暗号 ネットワーク社会の安全を守る鍵, 共立出版, ISBN:4320016483
  2. 守屋悦朗, コンピュータサイエンスのための 離散数学, サイエンス社, ISBN:4781906435
  3. J.ホップクロフト、J.ウルマン, オートマトン 言語理論 計算論 2, サイエンス社, ISBN:4781910270
  4. N.Biggs, Discrete Mastematics, Oxford University Press, ISBN:0198507178
[講義項目]
1.誤り訂正符号の考え方<BR>2.誤り訂正符号の数学的基礎その1<BR>3.誤り訂正符号の数学的基礎その2<BR>4.線形符号<BR>5.巡回符号<BR>6.BCH符号<BR>7.リード・ソロモン符号など<BR>8.暗号化システムの基礎<BR>9.数学からの準備(整数論)<BR>10.公開鍵暗号<BR>11.電子署名<BR>12.楕円曲線暗号<BR>13.素因数分解アルゴリズムと離散対数問題<BR>14.2次篩い法、複数多項式篩法<BR>15.総括評価・まとめ
[教育方法]
黒板に書きながら説明して講義を進める。受講者が手を動かしてノートをとることにより集中力を養えるようにしている。授業中に簡単な質問に答えさせる,黒板に計算を書かせるなどで,学生とのコミュニケーションと授業中の気分転換を図りつつ、予備知識の確認をしている.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
一冊で講義内容全体が含まれるような適当な教科書がありません。<BR>参考書の最初に挙げた本を「準教科書」として推奨いたします。