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授業科目名 共生のための異文化交流II
時間割番号 180206
担当教員名 佐藤 一郎
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 2
<対象学生>
1,2年
<授業の目的および概要>
ドイツ語圏の作家の人物、作品等を紹介します。その人物像や作品を知ることは、異文化体験となります。また共生の意義を深く掘り下げていくことができることを目指します。
<到達目標>
担当:前田<BR>ドイツのドレスデン生まれの作家エーリヒ・ケストナー(1899-1974)の人と作品を通して、共生と異文化交流を考察し、それを私たちの生き方とどう連動させていくのか、その可能性を探りたいと思っています。<BR>-------------------------------------------------------------------------------<BR>担当:工藤<BR>20世紀ドイツを代表する作家、トーマス・マン(1875ー1955)<BR><BR>* I 回目・・・ トーマス・マンの生涯を知る<BR><BR>トーマス・マンの生涯とその人となりについて紹介します。<BR><BR>* II 回目・・・トーマス・マンの作品を見る<BR><BR>トーマス・マン原作、名匠・ルキノ・ヴィスコンティ監督制作映画、<BR>「ヴェニスに死す」(1971)をVHSまたはDVDで鑑賞。<BR><BR>* III 回目・・・トーマス・マンの作品を読む<BR><BR> 実際に、マンの短編小説群の中から一編を選び、受講生の皆さんと一緒に読んでみたいと思います。<BR><BR>* IV 回目・・・日本に与えた影響・まとめ<BR><BR>この作家が日本に紹介され、どんな作家に影響を与えたか、など日本との関係について紹介します。<BR>また、4回分のまとめをしたいと思います。<BR><BR>到達目標は、以上の内容から、受講者がこの作家からどのような現代的な意義を受け取るか、あるいは一人の人間としてこの作家をどのように評価するかであると思う。<BR>-----------------------------------------------------------------------------<BR>担当:橋本<BR>ハインリッヒ・ハイネとその時代についての認識を深める。<BR>-------------------------------------------------------------------------------<BR>担当:野口<BR>クリストフ・マルチン・ヴィーラントの『アーガトン物語』第3巻「ヒッピアスの哲 学」を読み、18世紀の文化・芸術・哲学的傾向を探ります。
<授業の方法>
1.エーリヒ・ケストナー(1899-1974)の人と主要作品を紹介しながら、それらの今日的意義を考察してみたいと思います。<BR>2.20世紀ドイツを代表する作家、トーマス・マン(1875-1955)の生涯、作品、映画化された作品を見る、日本の作家への影響などをたどります。<BR>3.ハインリッヒ・ハイネ(1797−1856)の生涯と作品を3〜4つの転換点に焦点を当てて作家とその時代について探ってみたいと思います。<BR>4.クリストフ・マルチン・ヴィーラントの『アーガトン物語』第3巻「ヒッピアスの哲学」を読み、18世紀の文化・芸術・哲学的傾向を探ります。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %授業理解力 
2受講態度 20  %授業集中力 
3発表/表現等 20  %知的好奇心と探求力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
ドイツ語能力は問いません。<BR><BR>すべてプリントなどを配布しますので、テキストは使用しません。<BR><BR>配付されるプリント類は、出席の上、各時間ごとに各人、必ずもらうこと。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.ケストナーを縦軸に、彼の「自叙伝」、「小説」、「童話(メルヘン)と詩」、「ケストナーと共に」というテーマで4回の講義を行う予定です。<BR>2.1 回目は、トーマス・マンの生涯とその人となりについて資料を配布して、<BR>  紹介します。<BR> 2 回目は、マンの作品から、特に映画化された作品を取り上げます。<BR> ルキノ・ヴィスコンティ監督制作映画「ヴェニスに死す」(1971)を鑑賞します。<BR> 3 回目は、ごく短いマンの短編小説から一編を選び、受講生の皆さんと一緒に<BR> 読み、感想を語り合いたいと思います。  <BR> 4 回目は、日本に紹介され、どんな作家に影響を与えたか等、について見ていき<BR> たいと思います。<BR>3.ハイネの生まれたデュッセルドルフの町、散文へのきっかけを得たハルツ地方、ローレライの詩が生まれたライン川、パリ7月革命の報に触れたヘルゴランド島、7月王政 のパリなどに触れながら、ハイネの詩と散文、及びその時代について考察する。<BR>4.ヒッピアスの哲学」を日本語に翻訳したものを配布します。それを朗読してもらいながら、適時、問題点について話をしていきます。ポイントになるところはバロック・ ロココ文化、啓蒙主義、18世紀におけるフランス感覚論、経験論、18世紀のフライマウエライです。